「カッコよくナィーブな彼ら。」俺たちに明日はない あま・おとさんの映画レビュー(感想・評価)
カッコよくナィーブな彼ら。
この映画を観たのは2回目。こんなにおもしろい映画だったかな、と思った。
このままで終わりたくない、社会のおきまりなんか吹き飛ばしたい、思うように生きてみたい!時代に関わらず誰もが潜在的には持っていそうな心理が、上手に表現されている。それに伴う不安や自信のなさも素直に伝わり、共感はできる。
爆発的に大胆かつ、ごく薄いガラスのように繊細。これ、なかなか表現が難しいように思うが、うまいなぁ。俳優たちもとてもいいのだろうな。主役カップルの2人、そしてその取り巻きも。
よくも悪くも彼らはカッコよくスタイリッシュ。でも可哀想なほどナィーブ。人一倍いろいろなことに敏感すぎるから暴走する。暴走すればするほどそれなりの不安がつきまとう。
大人として上手に生きるということはある意味、敏感さを捨て上手に鈍感になっていく、ということでもあったな。
若い人を描いた映画として印象に残る。
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