オリヴァ・ツイスト(1948)のレビュー・感想・評価
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この物語が教えてくれるのは生きる希望ではなく、社会の厳しさだ
オリバーツイストがあっちこっち振り回されながら、生きていくのは非常にかわいそうではあったし、不遇だったと思う。
しかし、本当の意味で最も不遇なのは誰だろうか。
街の隅で孤児となり、盗みを働く少年たち。誰が彼らを救ってくれる?
実際、オリバーツイストは勇敢にたくましく生きたかと言えばそうではない。ただ、彼は運が良かっただけではないのか。
ああやって救われず、大人からの愛情を得られない子供たちはどうなってしまうのか。
彼らの長がそうだったように、ボロボロの服を着てまた次の世代の子供たちに盗みを働かせる、そんな未来しか待っていないんじゃないの。
オリバーツイスト、彼が主役である意味はなんなのか。
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お粥のお代わり
ディケンズ原作で 19世紀の英国の「下層階級」が舞台
悪党/小悪党が沢山登場し、オリバーを苦しめるが、サイクスの情婦ナンシー(ウォルシュ)が 優しく美しい
と、いうか「いい女」であった
ウォルシュ 当時、監督の嫁 (やっぱり… )
サイクス(ニュートン)が 怖い
同様に狂暴な番犬が いい演技をする!
(監督の 演技指導の賜物か?)
少年窃盗団の頭領、ユダヤ人フェイギン(鼻!)
ギネス、顔の原型 わからず
少年達は オリバー役に応募してきた連中かな…
皆、可愛い
でも、風に揺れる葦の様に頼りなげな ディヴィスが選ばれたのが、わかる
19世紀の英国の資本主義(下層階級の酷使)の陰惨を 白黒のコントラストの強い映像で描く
オリバーは 幸せになったが、あの少年達はどうなったんだろう
ポランスキー版も 見てみたい
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