「チョチャリヤの「サルタレッロ」」オリーヴの下に平和はない jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
チョチャリヤの「サルタレッロ」
1950年のネオリアリズム映画
戦後の貧困下での正義の話で
戦争に行っているうちに彼女も羊も奪われ
反撃する男をラフ・ヴァローネが演じている
私は同年のアントニオーニ監督の「愛と殺意」で
若い頃のルチア・ボゼーの美貌に感心し
この映画を観ることに
美女を輩出したことで有名な1947年のミスイタリア大会の
優勝者の輝きが感じられます
にがい米のマンガーノの続投はかなわず
代わりの登場ですが…
(やや都会的ではあるかな)
彼女の羊飼いへの合図や
オリーブ摘みの女性たちとのダンスなど面白かった
(サルタレッロ踊り)
そしてイタリアの男性は(今でも)母親には弱いのでしょうか
チョチャリヤは映画「ふたりの女」の疎開先のようでした
蹂躙され続けた地域(戦争、侵略、ペスト…)だけに
暗い嫉妬深さもあると語っていますね
恐怖体験と貧困により風見鶏のように物事を決定してしまう
土地柄になってしまった、とも指摘しているような…
半島という難しい立地も感じられる
即興で踊り、歌う姿はとても明るく見えるのだけど
コメントする