劇場公開日 1949年11月1日

「ヒッチコック二本目」汚名 レインオさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ヒッチコック二本目

2017年1月2日
iPhoneアプリから投稿

物語的には結構簡単で、残念なところもあるが、もうやはり初めてのようにそのハラハラするシーンに堪能!
ケイリー・グランドめっちゃかっこいいし、プラスバーグマンきれいで、ラブストーリーを見る気分で最後のキスシーンも感動で印象深かった。

ヒッチコック二本目でこれで一作目の『裏窓』と一緒に考えると、ヒッチコック流が分かるようになったかも!
授業でマルビーのフェミニズム&フェティシズムの理論で同じくヒッチコックの『裏窓』が取り上げられたが、この作品にも適用ではと。-女性が男の前に暴露される時点で男性の主人公は初めて目を向ける。最後は男は女を救う。観客も男の主人公への主体を位置づけ、女性を覗くことで快楽を感じる。-----アリシアは病気になってデヴリン初めて彼女への感情を曝け出し、彼女を救い出す。

サスペンスの部分は音楽もカメラの動きも妙に組み合わせられ、実に興味深いところだった。

最後は確かに唐突だが、気持ちいいエンディングにはなっている。繊細に作り上げられた作品だと思う。

レイン