「後半がすてき。」男と女(1966) 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)
後半がすてき。
随分前に一度観てる。
古い映画なのに、今観ても何かと洗練されているのはすごい。
残念なのは個人的にはアンヌの仕草がちょっと気持ち悪い。髪をかき上げるのはセクシーなのかもしれないけど「邪魔なら切ったら?」と言いたくなるし、すぐ口に手をやったり…。そんなことしなくても充分美人でセクシーなのに。
後半はかなり好き。
アンヌは肝心なところで前の夫との思い出から抜け出せない。女とはそんなもの。体だけでできているわけではない。ジャンの方とて過去があるから自信があるけではない。
そこでジャンも一旦は躊躇するけれど、思い直して押しの攻勢をかける。
男の押していく力強さ。やっぱり最後に女を動かすのはこれよね〜。
過去の失敗がどうであれ、大人になってもやはり未来に向かって生き、幸せになることを望む方がいいに決まっている。
ここで理窟は必要ない。だから台詞も必要ない。そんなシーンを小粋にまとめてくれている。
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