「この映画を観たときからサンバ、ボサノバが好きになった。」男と女(1966) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画を観たときからサンバ、ボサノバが好きになった。
フランシス・レイの音楽が甘美な香りを伴って耳に心地よく響くのですが、音楽賞を何も取ってないのが意外といえば意外。そして音楽だけではなく映像がモノトーンからカラーに変化する様子など、斬新で目にも優しい。
アンヌの夫のスタントシーンなどはアクション映画としても通用するくらい派手なのですが、この回想シーンがカラー映像だとは彼女の心の中にいつまでも残っているからなのだろう。一方のジャン=ルイは白黒映像が多い。ル・マン、モンテカルロ・ラリーなどに出場する有名なレーサーだったのだ。
そのモンテカルロ・ラりーが終わったら彼女に逢いに行こうと心に決めたジャン=ルイ。アンヌとはベッドインするものの、彼女は夫との記憶が甦り、セックスどころではなかった。ずっと悲しい表情なので、彼女を駅まで送りに行くことに・・・ ジャン=ルイは車、アンヌは電車。2人のカットが交互に切り替わり、感情は最高潮に。
結局、このモノクロとカラーの変化が常に緊張感を与えてくれて、心情豊かな映画となった。エンディングもgood。
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