「車シーン多い:ひと欠片の共感もなく…」男と女(1966) だいずさんの映画レビュー(感想・評価)
車シーン多い:ひと欠片の共感もなく…
一言で言えば退屈でしたわー。
ダバダバダ、ダバダバダ、ダーバーダ、というテーマ曲があまりに有名な男と女。
デジタルリマスターで上映とのことで観て参りました。
アヌークエーメがすんごい美人ってことだけわかったらいいでしょう。
なんしか車が走るシーンが多すぎるのです。
うるっさいエンジン音が耳障りです。
私、わき見運転の映像を見るのがすごく怖いんです。
事故の振りに思えてすごく怖い。
そんな私に子供にハンドル握らせるっつー、暴挙を見せるなんて!!!
心臓止まりそうでした。
前も見えないような雨の中、助手席をガン見してるのももう怖い怖い。
必死で、実際は走ってない走ってないよ、水量多くしないと映らないから必死で水かけてるだけよと、念じながら耐えました。
そしてなんとかラリーのシーンも、私には無駄としか。単純に好みじゃないだけで、好きな人には素晴らしいのでしょうが。
恋愛部分もさっぱり。
愛してるって電報うって、それみて男が女の元へと夜通し車を飛ばす。ここまではわかる。
で、裸でシーツに包まったのに、女は死んだ夫を思い出し、かぶさる男に体が開かない。はい、意味不明。だったら電報打つなよ。
ほんで白けて、電車と車で別れてパリに戻るんだけど、その間に思い直した(そうは見えんかったが?)ようで、男は駅で女を待ち、再び見えた2人は抱擁する、でthe end。えええええ〜わたしにはでんでんわかりまてんよおおおおーーーーー!!
アンヌさん、30代でしょうよ、自分の欲望は正確に把握して事に及んでよ。こんないい加減なのを女心の見本みたいにいわれちゃかないませんよ?やるならやる、突っぱねるなら突っぱねる。はっきりしよし。はたで見てたら張り倒したいやろね。
そんな感じです。
救いは、ポイント鑑賞だったのでタダだったということでしょう。
あ、なんか西部劇とか時代劇みたいな音楽も大げさでドン引きでした。
地平線から暴れん坊将軍がお馬さんにのって登場しそうな、刑事ドラマのクライマックスみたいな。なにあれ。
アンヌの元夫の歌う、フランス語のボサノバはよかったです。