「ほどよく心地よい西部ミュージカル」オクラホマ! 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
ほどよく心地よい西部ミュージカル
フレッド・ジンネマン監督の1955年のミュージカル。
シリアスな作品が多いこの名匠にしては珍しいジャンルだが(オスカーを受賞した『地上より永遠に』の次作!)、作品もユニークな西部ミュージカル。
カウボーイと牧場娘の恋。
周囲の恋模様や恋敵、一応西部劇らしく男と男の決闘(と言うほどのものではないが)…。
ご都合主義を経て、二人は結ばれ、ハッピーエンド。
西部開拓やそれに携わった先人たちというテーマも込められているのだろうが、話自体は他愛ない。
が、開幕早々、画面いっぱい広がる晴れ渡った青空と雄大な緑の大地。
その下を馬で行く。
そして、たっぷり織り込まれた楽曲の数々とダンス。
“なんて素晴らしい映画”とは言い難いが、“ほどよく心地よい映画”。
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