おかしなおかしな大追跡のレビュー・感想・評価
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カーチェイスが凄い!
同じチェック柄の旅行鞄が4つ。奇跡的に同じホテルの17階に宿泊する面々だったが、FBIの男がスパイを追っていて、ホテルマンと探偵がマダムの持っていた宝石を狙い、それぞれ間違えて盗んでしまうという展開。ストーリーの核となるのが、音楽理論研究家のハワードが婚約者と別々の部屋に泊まり、ララビー財団の奨励金2万ドルを得ようとする。そこへ放浪娘ジュディが彼を追い回すといったラブコメディ部分。
結局ハワードとジュディが4つの同じカバンを持って逃走するといった、ストーリーはどうでもいいほどのドタバタなのだが、後半のカーチェイスが凄い!序盤でも平気でクラッシュさせるカーアクションもあり、中盤の火事騒動がもったいないと思えるくらいなのです。
音楽もそれなりに心地よく、最初と最後にはコール・ポーターの曲をバーブラが歌い上げている。邦題の“おかしなおかしな”もその後の“大泥棒”や“大冒険”と続く、ワーナーの作品の伏線となっているのだろうけど、原題はWHAT'S UP DOC?というルーニー・チューンズの有名な台詞。ラストに出てくるアニメによって納得する。尚、「アカデミー賞にひとつもノミネートされなかった傑作映画50本」の中の1本でもある。
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