オール・ザット・ジャズのレビュー・感想・評価
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男性的エクスタシー。
才能があって、仕事と中毒で、プライベートでもやりたい放題な男の話です。彼の人生はショーの中にあって、現実はなんだか居心地が悪かったようですね。
男性が芸術に人生をささげると、どうしてもエゴとくっついて、家族や周囲の人間に迷惑をかけながらすごい大作を作る、ということになってしまいます。宮崎監督の風立ちぬでも結局は監督自身の人生ともとれますし、アロノフスキーのレスラーしかり、ほとんどの場合こんな最後ですね。
最後の30分のくどいくらいのミュージカルシーンがなかなかぶっ飛んでいて見ごたえがありました。結構好きな映画です。
イッツ・ショータイム
ボブ・フォッシーの自伝的作品。
「キャバレー」では、「ライス・イズ・キャバレー」と
人生をステージに見立てた。
「オール・ザット・ジャズ」では、
主人公ギデオンが「イッツ・ショータイム」と鏡に映った自分にむかってつぶやく。
現実でも非現実でも演出家でありつづけ、
自分の最期も、ショーとして演出してしまう。
フォッシーにとって、人生=ショーなんだと思い知らされた。
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