「ショービジネスに とり憑かれた男」オール・ザット・ジャズ jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)
ショービジネスに とり憑かれた男
フォッシーの半自伝的映画
目薬をさし、クスリの助けを借り、煙草を吸い続けながら
舞台の演出と振付に追われ、出資者に理解を求め、映画監督もしながら
重圧に苦しむ
恋と舞台は一瞬の輝きを放ったら終了する
評価に惑わされながらコマネズミのように働く
自分の家庭だけは構築出来ない振付師を
ロイ・シャイダーが魅力的に演じている
(ドレイファスを拒否したのが 何となくわかる)
病と共に生きる、というが
映画の中の彼は 死の天使(ラング)にも惹かれ、いちゃついている
バッタリ倒れるかもしれない、という意識も常にあったのだろうか
死期が近いと宣告されて執念で完成させたらしいが
(1979年公開/1987年死去)
映画もその中の振付師も悲壮感は微塵も感じさせず
軽やかで 洒落っけがあって セクシー
20世紀最大の振付師といわれるフォッシーの感性とプライドを感じさせる
出資者達が家族連れには見せられない、と嘆く(?!)
パフォーマンスが好きです
メインを演じる女性ダンサーたちの足の長さと美しさにも惚れ惚れ
若い頃見た時には「 何だ、この女ったらしは! 」と思ってましたけど…
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