「ヘップバーンの最後の出演作」オールウェイズ きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
ヘップバーンの最後の出演作
オードリー・ヘップバーンの作品をはしごしています、
・ティファニー
・サブリナ
・パリの恋人
おきゃんなオードリーは、この最後の出演作(60歳)でもオードリーらしさがそのまま出ています。その目の光は夢見心地でありつつ、頑固で後に引かない=押しの強さが彼女の魅力。
スピルバーグの前期の作品。
彼の映画作りは、昔も今も変わってはいないのだと改めて思わされました。
SFチックでもなく、VRのコンピューターグラフィックも皆無。
模型飛行機を飛ばして火災シーンと重ねるくらいの昔ながらの特撮。
大変地味なストーリーだけれど、その地味さゆえにいつでも誰にでも起こりうるお話なんですよ
夢、冒険、自己犠牲、この三本の矢が、スピルバーグの主題ですね。
苦くて後悔もある僕ら大人の恋に、スモーキーな寄り添いで泣かせてくれる・・
愛ゆえに亡くなった人たちは、いつまでも私たちのそばにいて語りかけてくれているんだと。
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「お熱いのがお好き」と山林火災の輻射熱をギャグで笑い、
「ファニーフェイス」とヘップバーンの出演作(邦題:パリの恋人)の名もセリフに飛び出す。
そして古臭くは見えるが、意外にも本作品は「E・ T」よりも7年もあとの制作。
当時のアメリカの映画好きたちの好みと西部劇の雰囲気を踏襲しつつ、スピリチュアルなファンタジーに挑戦していたスピルバーグの、大人達への愛情を感じた。
オードリーが好きなら、
お別れのためにも観るべき映画ですね。
亡くなる3年前の作品。
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