「赤道直下の光合成」オール・アバウト・マイ・マザー ひらつかさんの映画レビュー(感想・評価)
赤道直下の光合成
「トークトゥーハー」でも知られるスペインの巨匠、ペドロ・アルモドヴァル監督作品。主人公の、すさまじいほどの心の広さ。それは女性の母性。彼の女性への尊敬のまなざしが全編に満ちている、まさに女性賛歌の映画といえるだろう。アカデミー外国映画賞受賞作品。
残念ながらこの映画(脚本)自体はあまり自分はグッとこなくて(たいていの男性はそうらしいけど)、ただラテンのスピリットみたいなところは、ちょっといーなーと思う。どんな嫌なことも、悪いことも(しかもほとんどが自分の努力ではどうにもならないことだ)、すべてをいったん「許して」、さからわず、受け入れて、でも人生楽しいほうがいいだろーよ、と振舞うというあの国々の人々の雰囲気は結構好き。高く飛ぶには一度大きくしゃがまなくてはならないのだ。
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