劇場公開日 1937年12月29日

「お茶の間向きの楽しい映画」オーケストラの少女 雨音さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5お茶の間向きの楽しい映画

2022年3月24日
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笑える

楽しい

幸せ

古〜い映画だけれど、本物の指揮者が、映画の中にチラ見せではなく重要な役で登場し、ちゃんと指揮棒も振ってくれる。すごく贅沢。

彼にアプローチしていく過程がけっこう爽快で楽しい。リハーサルを観客席で一人で見させてもらうとか、一流オーケストラの伴奏で自分の歌を聞いてもらい評価してもらうとか、気楽に取った電話でのひとことで世論を動かしちゃうとか。やってみたくても普通は出来ないことが、この元気で真っ直ぐな女のコがやれば、スルスル魔法のように出来ちゃう。

個人的には全体の騒々しさとおめでたすぎる面がちょっと気になるけれど、それは個人的な趣味の問題で、これはこれで完成度が高いのかな、と思う。

あま・おと