OK牧場の決斗のレビュー・感想・評価
全14件を表示
これって…。
こ〜んなに有名なのに全〜然観ていなかった自分への《お仕置き》として視聴した。
お話自体はな〜んとなく知っていたのだが、こんなに《締まりの無い作品》だとは思わなかった(西部劇ファンの方、ごめんなさい)。だって決闘に到るまでの物語が冗漫過ぎて…寝そうに成ったぐらい。前半に出てきた綺麗な女優さんなんて、この作品に出てくる必然性が無いでしょ?! ワイアットも今ひとつシャキッと感が無くて、優しいと言えば優しいけど、結構のんびりしてるしね…。
但し、ドク・ホリデイ役のカーク・ダグラスだけがメッチャ恰好良かった!!!『平手造酒』ばりに咳をしながらも、チャンとやることはやる、あのスタンスはカッコ良いなと思いました。と云うより《酒を飲んで血を吐いてる色男》ってだけで、個人的な好感度は上がるww。
そもそもこの映画のネタ元は、全て実在した人の話と聞いて色々と調べてみたが、正直そんな事しない方が良かった…。所詮は「どっちもどっち」な陳腐な殺し合いだったんですね…w。
但し、映画としてはドク・ホリデイの格好良さに免じて、少し上乗せします。でも、コレって昔『真昼の決闘』を観た時と近い感覚かな…w。
正直、娯楽性を真ん中にして観た時には、ジョン・ウェインの諸作のほうが上かなと、若輩ながら思いました。
《西部劇》って一種のハード・ボイルドなのかな?昔『マルタの鷹』を観た時に、終映後『ポッカ〜ン?』って成った時と似ているw。
多少《東映の時代劇みたい》も知れないけどw、ジョン・ウェインの絶世期の『リオ・ブラボー』みたいに、西部劇と言えど《娯楽性に大きく振った》ものの方が個人的には好きな映画だなと、再確認する思いでした。お好きな方にはごめんなさい。
追伸:上にも書きましたが、ほぼほぼ実在した人物たちなので、本当の《決闘》はこんなにカッコ良い話でも無く、『アンタッチャブル』のエリオット・ネス同様、現実の本人達の実像を○ikipedia等で《調べない》事を強くお薦めしますw。
講談「OK牧場の決斗」の一席
史実とは大分違うようだが、話にメリハリがあって小気味良く、それがラストの迫力あるガンファイトに繋がる。
ワイアット・アープとドッグ・ホリデーのウイスキーを介したカラッとした友情が心地良いし、ワイアット兄弟とドッグがクラントン一派との決闘に向かう横並びの姿がカッコいい。「ワイルドバンチ」にもそんなシーンがあったな。全編に流れるフランキー・レーンの唄が耳に残る。
ジョン・スタージェス監督はこの作品に満足せず、後日談「墓石と決闘」を作ったんだね。
次いでだが、リー・バン・クリーフは初めの方で殺されちゃう。今見ると勿体ない。
古くて新しい、全てがOKな西部劇
まずカラー画像がキレイで荒涼とした西部の乾いた空気感がしっかり伝わります。
わかりやすいストーリーにわかりやすい挿入歌、加えて粋でカッコ良い2大スターの競演とくればそれで全てOKです。
ドク・ホリデイ
これまでに何度か観てきた作品。自分の中で西部劇というとこの作品が先ず思い浮かぶ。
冒頭に流れるテーマ曲を聴くだけで気分が盛り上がる。そしてカーク・ダグラスの演じるドク・ホリデイの格好良さに憧れを抱いていた事を思い出す。今観てもやっぱり格好良い。
改めて見ると、一本の映画の中に細かなストーリーが幾つも内包されていることに気付く。それらは掘り下げることなく軽く提示されるだけだ。しかし、それによって観る側が様々な事を思い描かされる。それによりワイアット・アープやドク・ホリデイの内面や時代的な背景を浮かび上がらせ、物語に深みも与えている。
改めて良く出来た作品であり、良い作品だなと感心させられた。
一度の義理に命もかける
バートランカスターとカークダグラスのクールな男の友情というか、
義理人情というか、命をかけながらもサラッとしてる関係がいい。
一度の義理に命もかける
ラストの別れ方とか痺れるよね。派手さは何もない。
アメリカ映画はこういうところがうまいね。
ガッツ石松が「オッケー牧場」と言ってたのはこれなのね。
観れて良かった。
歯科医
西部劇には口笛が良く似合う。『荒野の決闘』ではワイアット・アープよりもドク・ホリデイのほうが力関係で上だった感があるが、本作では逆。ホリデイが子分のような雰囲気です。
友情というより、忠誠を誓った子分のようなホリデイだった。そして決闘ではクラントン一家対アープ一家という構図になり、マフィアの抗争みたいに成り下がっている。ストーリー全体でも復讐に燃える男が浮かび上がってこなく、人物の相関図ばかりが目だってしまう。映像と演技力は元作に比べると断然いいのですが、脚色がダメなんですよね。
西部劇として初めて映画館で観た映画です。当時観たときにも友情などはあまり感じなかったのですが、結局ホリデイはリンゴを殺したくて決闘に参加しただけのような気もする・・・
【70年代リバイバルにて、その他TV】
アープ兄弟プラス・ワン
西部劇の娯楽性が最大限に発揮されたエンターテイメント。
ワイアットはバート・ランカスター、ドク・ホリディはカーク・ダグラスと最高のバディムービーでもある。
ディミトリ・ティオムキン作曲、フランキー・レインの主題歌もいい。
ワイアット・アープとドク・ホリディとの会話が絶妙。西部劇らしい撃ち...
ワイアット・アープとドク・ホリディとの会話が絶妙。西部劇らしい撃ち合いも迫力があり面白かった。
西部劇のマスターピースとして絶対に観ておくべき作品
本物の西部劇
純度100%
いろいろややこしいことはいい
西部劇の男の世界を観たいなら本作だ
西部劇が日本で言うところの時代劇や任侠もののお約束の世界であることが良くわかる
本作を観るとアメリカ人流の任侠とはこういうものかと感じることができる
ジョン・スタージェス監督がそこに力を入れて撮っている作品
決斗に向かう4人が、通りを横一線で進む格好良さ!そしてカメラの横に近づいた時には斜め横の腰よりも低い位置から見上げる構図となる
この時、ワイアット・アープがわずかに前に出ている
その迫力と緊迫感はガンファイト以上だ
素晴らしい演出だ
このシーンは数え切れないくらい多くの作品にオマージュされている
脚本は少々詰め込み過ぎて整理仕切れていない
大きな筋や過去の因縁と背景は、日本でいえば忠臣蔵みたいなレベルでアメリカ人なら誰でも知ってる話だから観客に説明無用と割りきっている
その代わり、ドク・ホリデーとケイトの物語に時間を割いて何故ドクが加勢するに至ったのかの心情を丁寧に描写することに重きをおいている
正直カーク・ダグラスのドクのキャラクターが立ち過ぎて、主人公であるはずのバート・ランカスターが霞んでしまっている
本作でのドクの衣装でないと、今では誰もドクとは認められなくなってしまったくらいだ
もう少しお話を刈り込んでシンプルにして終盤のガンファイトに盛り上げて行けばと悔やまれる
この辺りをスタージェス監督も残念に思っていることだろう
このお話の映画が初めてなら、先にジョン・フォード監督の「荒野の決闘」を先に観て、どのような因縁があるお話なのか予習しておいた方が良いだろう
いきなり本作を観たのなら、お話について行けず楽しめないからだ
そして本作の映像の凄さがより理解できるはずだ
その作品からスタージェス監督も髭剃りシーンをオマージュして敬意を示している
音楽はあのディミトリ・ティオムキン
西部劇とは真逆の人で大丈夫か?と思いきや
いきなり小気味良い主題歌で鼻をあかされてしまう
後年のマカロニウエスタンのエンリオ・モリコーネに影響を与えている
というかこれが出発点だろう
劇伴も本作に重厚感を与え、何より品をもたらしている
さすがアクション映画を撮らせたら当時第一人者のスタージェス監督
素晴らしい名シーン、名構図のオンパレード
後年の西部劇、アクション映画の元ネタの宝庫と言えるだろう
特にマカロニウエスタンは本作が無ければ生まれていなかったかも知れないぐらい計り知れない程の影響を与えている
その事を知らなければ観たことあるシーンばかりの新鮮味のない映画と逆の感想になってしまう
マスターピースとして絶対に観ておくべき作品だ
名作と聞いて期待していたのですが残念です
酷い内容でした。 名作と聞いて期待していたのですが残念です。
基本的に、 保安官と悪党がうちあうはなしです。 しかし、 決闘シーンの合間に、 冗長で退屈な人情話や薄っぺらいラブロマンスが挿入され、 うんざりします。 肝心のけっとうも、 よくあるパターンのつぎはぎのようなものでした。
そもそも、 西部劇を見るたびに思うことですが、 ルールが意味不明なため、 みていて楽しくありません。 けっとうに限らず、 器物破損、 暴力、 レイプ、 なんでも合法です。 しかし、 殺しだけは違法です。 そういう法律だったのでしょうか? 謎すぎて理解できません。 せめて、 当時の法律についての説明などがあれば、 少しは増しなのでしょうが、 そのような [親切な西部劇] は実在しません。
加えて、 登場人物の顔が似たような人が多すぎて区別できません。 その上、 声優の声までそっくりです。 [保安官の部下がうたれた] と思っていたら、 実は保安官の弟だった、 などが多すぎます。 そのせいで、 ストーリーについていけなくなります。
古き良き西部劇
総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
この話は日本で例えるならば巌流島の戦いとか赤穂浪士の討ち入りのような、アメリカの西部開拓史における伝説的な戦いであろう。それだからだろうか、視聴者はワイアット・アープやドク・ホリディについて当然知っているものとして物語が進んでいるようでややわかり辛い部分がある。
町で好き勝手に暴れる無法者多数(20人くらいか?)にたいしてたった一人で堂々と武装解除を要求するアープは、正義にあふれる英雄的行動というよりはただの無謀行為である。こんな場面を堂々と入れてしまうのはいかにも古き良き時代の西部劇、でも現代から見ると時代遅れな演出でした。
全14件を表示