「冒頭のマスタングを駆っての逃走は名場面」狼の挽歌 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
冒頭のマスタングを駆っての逃走は名場面
総合65点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
アメリカを舞台にした作品だがイタリア映画で、全編イタリア語で喋られるのもあって通常のハリウッド作品とはかなり異なる雰囲気。アラン・ドロン出演の欧州の犯罪映画に近い。
殺しの場面はたいして迫力もないし、車は不自然に炎上するし、設定は緩いし、人探しも殺しのための過程も省いていきなり場面が切り替わるしで、そうたいした話ではない。
だがこの作品の魅力はそこではなく、寡黙な殺し屋を演じるブロンソンの醸し出す一匹狼な雰囲気。彼の特性を生かしてその魅力を売りにしている。それと冒頭のマスタングを駆っての逃走劇はなかなかの出来映え。車内を写す場面が合成なのが玉に瑕。
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