「素晴らしい西部劇で、一大叙事詩の傑作だ。」大いなる西部 瀬戸口仁さんの映画レビュー(感想・評価)
素晴らしい西部劇で、一大叙事詩の傑作だ。
1870年代。東部の紳士ジェームズは、テリル少佐の1人娘パットと結婚するため、テキサス州にやってきた。少佐は、大地主ヘネシーと、水源を争っていた。水源の所有者は、パットの友人で学校教師のジュリー・マラゴン。
ジェームズは、ジュリーから水源を購入し、公平な分配を提案する。その一方、少佐の牧童頭スティーヴは、パットを愛しており、ヘネシーの息子バックは、ジュリーに恋しているが、横暴な男だ、、、。
争いを避け、平和的に解決しようとする主人公に対し、2人の有力者は、暴力でしか解決できない、古い時代の価値観を体現する存在だ。破滅的だが、そういう生き方しか出来なかった。
広大な国土の、ほんのわずかな点の争いだ。しかし、いかに小さな存在でも、そこに根差した者たちを、誇り高く、高揚感あふれる演出で描いた、一大叙事詩の傑作だ。
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