「ヨーロッパ貴族のプライド」大いなる幻影(1937) あまおとさんの映画レビュー(感想・評価)
ヨーロッパ貴族のプライド
古い映画。当時としては、かなりよくできた映画だったろう…。収容所の様子、貴族の意識など、一度見ておいてよかった。
大尉の気持ちは収容所でも<大尉>で、最後まで命を張って部下の面倒を見たのは感動的だった。そういう意識、義務感は、生まれたときから養った貴族としての意識からくるのだろうか。また貴族同士が国境を隔て互いを理解し合い、気を使い合っているところがおもしろい。<ヨーロッパ>を少し覗くことができた気分。。
ドイツ女性が出てきた箇所は悪くないけど、全体から見ると気が散った。男同士の渋い話だけで十分に思えた。
マルシャルは主人公としては陰が薄れてしまってような。二人の貴族のほうがカッコよく思えてしまう。なので、残念ながらジャン・ギャバンという俳優のよさはあまり感じられなかった。
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