「それは大いなる幻影だ・・・」大いなる幻影(1937) 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
それは大いなる幻影だ・・・
捕虜収容所モノの傑作としてはビリー・ワイルダー監督の「第十七捕虜収容所」、スティーヴ・マックイーンの「大脱走」などがありますが、この作品が他の作品と違うのは敵である将校同士の友情を描いているという点ではないでしょうか。ドイツ軍と捕虜であるフランス軍の将校が、同じ貴族出身と言う立場から、敵味方を超えて友情で結ばれる。そして脱走に成功したフランス兵は、ドイツ人女性に匿われ愛が生まれる・・・人種や国籍を超えた友情、愛情が素晴らしく感動的に描かれております。このフランス兵は終戦後、ドイツ人女性と再会できたのかな?それこそ大いなる幻影なのかもしれません。恐ろしい社会情勢が続く現代、たくさんの人々が観なければならない映画ではないでしょうか
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