王様の映画
劇場公開日:1988年1月4日
解説
映画に取りつかれた人々の狂気なまでの情熱を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーはアクセル・ハーディング、製作はペルラ・リシュテンスタインとグスタボ・シエラ、エセキエル・アバロス、監督は本作品がデビューになるカルロス・ソリン、原案・脚本はホルヘ・ゴンデンペルグとソリン、撮影はエステバン・コルタロン、音楽はカルロス・フランシェッティが担当。出演はウリセス・ドゥモン、フリオ・チャヴェスほか。
1986年製作/アルゼンチン
原題または英題:La Pelicula del Ray
配給:シネセゾン
劇場公開日:1988年1月4日
ストーリー
19世紀を舞台に名もなきフランス人、オレリー・アントワーヌ・ド・トゥネスの生涯を描く映画監督ダビ(フリオ・チャヴェス)の新作の製作準備は順調に進行していた。しかしある日突然、資金の大口出資者が姿をくらまし、出演者たちはノーギャラの条件にこの仕事を断るのだった。こうしてタビの周りには、プロデューサーのアルトゥロ(ウリセス・ドゥモン)と彼の率る少人数だが忠実なスタッフが残されるのだった。ダビは街中を探し回り、素人だが超個性的なキャストを集めるが、ロケ隊はパタゴニアの荒野での宿泊所を追い出され、ついに資金は底をつき始めた。次第にダビの映画作りと主人公オレリー王の君主国家作りという幻想にとらわれた計画との区別がつかなくなる。ダビの狂気と幻想に満ちた演出についてゆけなくなったスタッフ、キャストも一人また一人とパタゴニアを去ってゆく。そして撮影もあと少しの時、日当の不払いを理由にオレリー王を演じる主演俳優が役を降り帰ってしまう。映画を完成させる情熱だけにとりつかれているダビは、自ら王の衣装を身につけカメラの前で演技を始め、そして荒野に火を放つのだった……。
スタッフ・キャスト
- 監督
- カルロス・ソリン
- 脚本
- ホルヘ・ゴルデンベルグ
- カルロス・ソリン
- 原案
- ホルヘ・ゴルデンベルグ
- カルロス・ソリン
- 製作総指揮
- アクセル・ハーディング
- 製作
- グスタボ・シエラ
- ペルラ・リシュテンスタイン
- エセキエル・アバロス
- 撮影
- エステバン・コルタロン
- 音楽
- カルロス・フランシェッティ
- 編集
- Alberto Yaccelini
- 字幕
- 鶴岡絵未子
受賞歴
第43回 ベネチア国際映画祭(1986年)
受賞
銀獅子賞(初監督作品賞) | カルロス・ソリン |
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