「J.ディーンが出演したというだけの古典」エデンの東 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
J.ディーンが出演したというだけの古典
総合50点 ( ストーリー:50点|キャスト:70点|演出:55点|ビジュアル:70点|音楽:75点 )
現代社会に生きていると、現在とあまりに違うこのような古いキリスト教的な堅苦しい倫理観と家庭の価値観に辟易してしまう。それはとりあえず置いておいて、ジェームズ・ディーン演じるキャルもこの堅苦しさに圧迫され苦しむ。愛に飢えた彼の葛藤と振る舞いが自分と周囲を傷つけてしまう。その苦しみもがく様が彼を永遠の名優にした。せつなく美しく流れる音楽も名作にふさわしい。
ただし映画としては物語が古い。映画の自然な演出というより舞台劇のような演出も古い。面白かったかと聞かれれば、残念ながら面白くはないと答える。この時代を飾った名作だが、この時代ならではという作品で、今となっては過去にあった一つの古典作品に過ぎない。
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