「1986 夏の終わり はじめての映画体験」エイリアン2 ビフタネンさんの映画レビュー(感想・評価)
1986 夏の終わり はじめての映画体験
混雑の金沢プラザ劇場にて。同時上映がジャッキ−チェンという奇跡の黄金比。
ある小学生が何故か欧米人の集団に囲まれ鑑賞。首根っこつかまれた猫状態。
緊張でポテチの袋も開けられず様々な恐怖心を抱きながらエイリアン2鑑賞。
数十分後、そんな緊張はどこへやら。
エイリアンレ−ダ−の動きに興奮し、バスケスの男気、最期に感涙し、
気がつけばとなりの謎の欧米人に頭を撫でられハイタッチ。
マザ−エイリアンとリプリ−の母性対決に歓喜し、
スタンディングオベ−ション。
日本人からしてみれば欧米式鑑賞はいい迷惑だが
映画館全体が異様な熱気に帯びていた気がする。
でも僕にとってあの日は初めて奇跡の「映画体験」だった。
映画童貞を捨てた記念日。
現在のシネコンでは二度と体験できないだろうと思うと
消え行く映画館を見る度にエイリアン2を思いだし懐かしさと寂しさを
感じるごく個人的な感情。
SFサスペンスの金字塔を理屈抜きのアクション映画に昇華させた
キャメロン監督の力技に脱帽。
僕の知ってるキャメロン監督はT2以降居ないのかもしれない。
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