映画に愛をこめて アメリカの夜のレビュー・感想・評価
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「監督はツラいよ」フランス版
①とうとう観ました『アメリカの夜』!観なアカンと思いながら50年くらい経ってしまいましたね。評判に違わぬ秀作です。②ジャクリーヌ・ビセットがやはり美しい!③ナタリー・バイが思ったより大きな役(助監督?)で、自分と寝たがっていたスタッフに『やりたいのなら、さっさとやりましょうよ』と尻をたたいたり、間違って開けた部屋でその男がべつの女性スタッフとベッドインしていてもニッコリ笑っていなしたりと「男より映画優先」な女の子を好演。④予想したことも予想外のことも次々と起きる中で何とか映画を完成させようと淡々と現場を引っ張っていく監督をトリュフォー自信が好演。映画愛をあちこちに散りばめていて(冒頭のサイレント時代の大スターであったギッシュ姉妹への献辞、子供の頃に映画館の『市民ケーン』の写真を盗むモノクロシーン、取り寄せたそうそうたる映画監督に関する本等々)、誠に楽しい。⑤しかし撮っている劇中映画の『パメラを紹介します』が少しも面白しろくなさそうなのが皮肉に面白い。
映画製作は、駅馬車の旅と似ている
映画「映画に愛をこめて アメリカの夜」
(フランソワ・トリュフォー監督)から。
映画好きの私にとっては、映画製作の現場を題材に、
物語が展開されていくので、感激があるわけではないが
楽しく観ることが出来た。
そこで選んだ台詞は、映画製作に関するフレーズ。
「映画製作は、駅馬車の旅と似ている。」
そして「期待が消え、結局は目的地に着くことだけになる。」
完成品だけを観ている私たちは、その過程は意識しないが、
キャストやスタッフの、アクシデントやトラブルをはじめ、
製作予算が途中で足りなくなったり、懸案問題は山積み。
はじめは、新しい作品に期待いっぱいであるが、
途中から、なんとか完成までたどりつきたい、と気持ちが変わる。
そんな気持ちが伝わってきた台詞である。
「映画監督とは、あらゆる質問を浴びる人種である」
「映画俳優は傷つきやすい」
「恋は映画の敵だ」など、映画ネタは尽きなかった。
「映画を通じ人生を豊かにすることが出来る」ことは確かなようだ。
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