「あながち嘘でも無い嘘」噂の二人 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
あながち嘘でも無い嘘
子供の嘘によりカレン(オードリー・ヘップバーン)とマーサ(シャーリー・マクレーン)の2人の人生が破滅するストーリー。嘘が事実を織り交ぜていてあながち嘘でも無い部分があったり、脅迫された別の子供が共犯になったりして、複雑な状況になっているのが面白い。最初、カレンの結婚をマーサが快く思っていない設定が強引だなと感じたが、終盤そういうことだったのかと納得させられたのもよかった。
時代が時代なのと、キリスト教文化圏の話だから、やはり同性愛者への風当たりの強さは現代以上なのだとひしひしと感じさせられた。
悲劇的な結末は『女相続人』のウィリアム・ワイラーらしかった。
コメントする
