ウォール街のレビュー・感想・評価
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DVD108円ゲットシリーズ。強欲な大金持ちの投資家に憧れ翻弄され...
DVD108円ゲットシリーズ。強欲な大金持ちの投資家に憧れ翻弄されつつも、人としての尊厳を取り戻すというお話。
ところが面白いことに、主人公に共感するのではなく、M・ダグラスのオスカー演技もあってか、ほとんどの人が投資家の方に憧れてしまった。
そりゃそうだ。みんな大金持ちになりたいし、ダリル・ハンナのような愛人も(笑)
てなわけで監督にとっては甚だ不本意だったそう。しかし本作は大ヒット。ほんと面白いものですね。
ちゃんと償いをして良かった
憧れの偉大な成功者から、成功者のあり方や考え方などを学び、導かれていき、浮かれてゆく主人公。物事を動かす欲は善なのか、金は最低限だけあれば良いのか。
なんだか恩を仇で返すかのようなラストだけど、自分自身もちゃんと償いをしていて良かった。尽きない欲から覚めて、大好きな父の勤める会社と社員をただ守りたいという等身大の欲に立ち返ったのか。
バブル期のマネーゲーム・・
名作「プラトーン」のオリバー・ストーン監督の30年前の作品。日本ではバブル景気が始まった頃か!?主人公チャーリー・シーンが證券会社の社員で、インサイダー取引の株価操作で逮捕される。バブル期を知っている人は教訓とすべきか・・
●のるかそるか。
生き馬の目を抜くウォール街。マイケル・ダグラス演じる大金持ち、ゲッコー。
若いチャーリー・シーンが彼に食らいつく。
貧乏だが、誠実に生きてきた父親。
ゲッコーと組んで巨万の富と高嶺の花を手に入れ、父親をこき下ろす。
若いときって怖いものなしに突っ走る。
成功の大きさに比例して、反動もまたデカイ。
のるかそるか。売り抜けられるか見モノ。
危険を冒して夢を追う利益至上主義者
総合80点 ( ストーリー:80点|キャスト:80点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
生き馬の目を抜くと言われるウォール街の金融業界で、どんな手を使ってでも一攫千金の夢を追うのか、それとも地道に働いて平凡な人生を送るのか。マイケル・ダグラス演じるゲッコーの派手な生活と大きな仕事が輝いて見えるのは、チャーリー・シーン演じるバド・フォックスだけではないだろう。オリバー・ストーン監督は、何の生産活動もせずにゼロサムに過ぎない不正なマネー・ゲームに興じて濡れ手に粟の生活をするのではなくて(このゲッコーの主張には個人的に異論があるが)、積み重ねる労働の大切さを言いたかったようだ。しかしこれを見ていると夢を追いかけたくなる人々が多くなるというものだろう。
金融業界をこのような利益至上主義ばかりだという描き方には不満があり、これはウォール街の一面に過ぎない。だがこれもこの世界の一部であり、それを体現したマイケル・ダグラスと、夢を追い不正にも手を染めていくチャーリー・シーンの姿が生々しい。そして二人ともいい演技をしていました。彼らの絶頂期はこの時期ではないだろうか。
80年代なので損失補填があったり上司が責任をなすりつけたりとかなり職場の環境が悪いし、市場の立合いが電子化されてなかったりと時代を感じる。しかし今でも利益を求めて跋扈する姿は変わっていないだろうし、まだ観てない続編がどうなのか楽しみだ。
ウォールストリートよりこちらを先に観ましょう
ウォールストリートを観る暇があるなら、こちらを最優先で是非観てください!
1987年だろうが、土台や設定がしっかりしているので、自分に当てはめて感情移入して感動できますし、刺激的で、学べることも多いです。
いい映画でした。
流石、社会派オリバー・ストーン
公開後、投資銀行に入社するものが増えたというのにもうなずけるほど、マイケル・ダグラスの演技は魅力的でクールだ。
「プラトーン」という大作を世に出しオスカーをも手中に納めて、休む間もなくこのような重厚な人間ドラマを構想する実力には感服だ。
しかも、これまた資本主義の本質、光と闇を確り捉えているのだ。
流石、社会派監督オリバー・ストーン。
これは名作。続編が楽しみ。
深夜にCSで鑑賞しました。1987年作とあることから、ポンド危機より前に作られたのでしょうか。ヘッジファンドが台頭する前に作られたという意味でも、とても意義深い映画だと思います。というわけで、とても関心を引く題材で、あっという間に時間が流れました。
「貨幣」そのものが商品になり、商売になる資本主義経済の神髄が描かれています。マイケル・ダグラス演じる悪役ゲッコーが言うセリフに考えさせられる部分多々あり。彼が言うとおり、官僚主義を打破したのが貨幣であり、欲望というものは人を正しい道に導くことだってあるのです。産業革命以降、わたくしたちが受けている恩恵を忘れてはなりません。
それでもリーマンショック後、「ドーパミン経済」と揶揄された現代の金融経済は重大な転換期にさしかかっている。そんな渦中で本作を観ると、人間の欲望の善悪が単純に線引きされていることに違和感は覚えますが、金融のまさしくその現場で闘う人々の心理や生き方から色々と考えさせられました。
あくまで現代的である息子と、古き良き労働階級の生き方をつらぬくどこか社会主義的な父親の確執も見ごたえあります。これから世界はこの二人のうち、どちらの方向に向かっていくのでしょうか?
なんて考えながら、検索してたら本作の続編が21年ぶりに製作されるんですってね。死ぬほどお金を稼ぎ、様々な辛苦を経験した老いたゲッコーが、劇中でなんて言うか楽しみです。
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