「うさぎたちから生と死を教わる傑作」ウォーターシップ・ダウンのうさぎたち タブローさんの映画レビュー(感想・評価)
うさぎたちから生と死を教わる傑作
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うさぎたちの神話から、命の儚さと生きる意味を感じられた。
キャラクターも非常に魅力的で、ヘイズルはもちろんファイバー、ビグウィグなどそれぞれが重要な意味をもって存在している。
特にビグウィグは本作で最も勇敢で胸熱な見せ場が多かった。将軍との死闘で穴を守り続けるシーンには涙腺が崩壊する。
アート・ガーファンクルの曲も素晴らしい。
そして何と言っても、老いたヘイズルがラストで黒いうさぎと旅立つシーンは、儚くもとても美しかった。
直前にヘイズルは一瞬仲間を振り返るが、「彼らはもう大丈夫だ」の言葉に安心して静かに横になる。そして黒いうさぎと空を駆け回る。
死は終わりではないと感じられる素晴らしいラスト。
私も人生の最後はあのように迎えたいと感じる作品だった。
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