ウエストワールドのレビュー・感想・評価
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てっきり西部劇かと思ったら、なんとSFじゃないか! 時代をテーマに...
てっきり西部劇かと思ったら、なんとSFじゃないか!
時代をテーマにしたテーマパーク(今でもありますよね)そこはロボット相手に殺しもナンパもやり放題。行きたい(笑)
やがて不調をきたしていくロボットたち。もう想像できますよね。ユル・ブリンナーがロボットというなんとも斬新なキャスティング。なかなか楽しめた。尺も短めでよし。
これは文化遺産、良い作品を拾えた
この想像力、テーマ・ストーリ・映像が、50年前にできている。すごすぎて博物館の展示を見るような気がしてくる。
後世の作品に影響を与えているというか、「ターミネーター」だけでなく、色々な作品で一部が取り入れられ進化している。思いつく作品もいくつか。なるほど、と。
ほぼセリフなしのユル・ブリンナーの圧倒的威圧感ある演技がすごい。シュワちゃんに引き継がれたかな。
MTマウントデッキ、緑系の蛍光文字で表示されるディスプレイがならぶ制御室も遺産だね。ここは当時の最新でも古さは隠せない。
ロボットの叛乱
『荒野の七人』をTVで見て以来、ユル・ブリンナーが好きになり、中学生のときに映画館に観に行った作品(40数年ぶりの鑑賞となった)。なぜブリンナーを好きになったんだろ?と思い出してみても、占い師が彼に「スキンヘッドにすれば俳優として成功する」と告げられたというエピソードしか思い浮かばない。そこまでして大成したのはブリンナーと宍戸錠しか思い出せません(情報、古っ)。
そんなブリンナーの役はGunslingerとクレジットされてる通り、ロボットの銃使い。デロスに遊びに行ったピーターとジョンだったが、ブリンナーを撃ち殺してしまい、ロボットとしての本能(復讐すること?)だけで彼らを苦しめることになるのだ。
合法的殺人という金持ち趣味にも似たウエストワールド。熱感知によってロボットは人間を撃つことできないようにプログラミングされてるという見事な設定によって、安全ではあったが、コンピュータの故障により暴走し始めたら止まらない・・・
『ターミネーター』など、ロボットの反乱を描いた作品の元祖にもなっているけど、手塚治虫著の「火の鳥」でも人間の心を持っていくロボットや自殺するロボットがテーマとしてあった。さらにその歴史はアイザック・アシモフの小説「われはロボット」(2004年に映画化)のロボット三原則まで辿ることができる。
行き過ぎた科学とAIの問題。さらにはこの作品に描かれる人間の愚かさみたいなテーマは画期的だったように思うけど、中学生当時の俺にはどこまで理解できていたのだろうか?過去に遡って自分に聞いてみたい・・・
危険なテーマパーク
未来型テーマパーク施設のデロス。ユルブリンナー扮するロボットのガンマンは、施設の西部のコーナーにいた。人気が出たのは人間とそうかわらないロボットを撃って殺せるからだった。これほどリアルだと本物かロボットか分からなくなっちゃうね。まして、ロボットが造反して襲って来るとなると危険なテーマパークだからちょっと考えものだね。昔の映画なのに良く出来てたよ。
「ロボットが人間に謀反する映画」の元祖
「ターミネーター」の元ネタにあたる作品と聞いて、鑑賞しました。
人型のロボットがキャストを務めるテーマパークで、ロボットたちが謀反を起こして人間たちを襲うというのが大まかなストーリーです。
結論から申し上げますが、正直そこまで面白くはない。
「ロボットによる謀反」というのは今でこそ「ターミネーター」「アイロボット」などなど、挙げればきりが無いほどに使い古されたネタですが、この作品は1973年公開の非常に古い映画で、「ロボットの謀反」の元祖とも呼べる作品です。言い方が悪いですが、アイディア一発勝負の作品なんですね。
イマイチ盛り上がらない単調な展開とか、ご都合主義の戦闘シーンとか、説明が無いので意味不明な「未来っぽい専門用語」とか、随所に突っ込みどころがあります。
特にガンマンロボットとの地下での戦闘シーン。聴覚が非常に優れていて呼吸音まで聴き取って襲ってくるロボットに追われる主人公ですが、たまたま居合わせたテーマパークのロボット修理スタッフから「酸をかけるとロボットの感覚器官がイカれる」という情報を得ます。そしてたまたま見つけた地下通路からロボットの修理工場を見つけ、たまたまそこに塩酸があったので待ち伏せしてガンマンロボットに塩酸をかけます。
「たまたま」が連続して起こるあまりにご都合的な展開に加え、先ほどまで足跡や温度(サーモグラフィー)や呼吸音を感じ取り正確に主人公の居場所を察知してきたはずのガンマンロボットが、ただロボットに成りすまして横になっているだけの主人公に気がつかないのはあまりにも不自然です。
上記のようにストーリーとしては突っ込みどころの多い本作ですが、映画史の資料としては非常に興味深く、様々な小道具や近未来的な装置を見ているだけで楽しめます。「昔の人が考えた未来の装置」っていうのは、見ているだけでなんだかワクワクしてくるものです。
何の意味があるか分からないけどピカピカ光っている機械とか、モニターに映り込む謎の数字とか。この映画が作られた50年も前の人々が思い描いた「未来の装置たち」が今の時代に生きる我々から観ると滑稽でありながらどこか愛らしいのです。
上映時間も1時間半程度で短く、難しいことを考えずに見る分には楽しめますし、50年前の作品にしては機械やロボットなどの映画美術もかなり凝っていてクオリティが高いです。観る映画が決まってない人にはオススメです。
後のジュラシックパーク
つくっているのがマイケル・クライトンと知って納得しました。創られた街で疑似体験をするというリゾートで、ロボットたちが暴走を始める。
これをスピルバーグが撮ると「ジュラシックパーク」という超大作になる。ただ、人間と区別のつかないアンドロイドの方が恐竜よりもよっぽど恐ろしいと思います。この映画はもっと評価されるべき。
最近ではJJがこの作品を原案にしたテレビシリーズをつくっているので、ぜひ観てみたくなりました。
マイケル・クライトンの原作色褪せず!
昨秋リメイクのTVムービーがJ.Jエイブラムズ制作でスタートした、1973年公開のSF作品。
当時のロボット今ならアンドロイドが展開する西部劇時代のテーマパーク。園内である日ロボットの反乱が!その後のSFの先人をきった44年前のマイケル・クライトンの原作色褪せず。
アイデアの面白さ
キャビンやトゥルーマンショーの元ネタともいえる設定。
2001年宇宙の旅やトロンなど機械の反乱ものとしてそれ以前の作品としてもよくできている。ジュラシックパークなどの原作者が監督もつとめたSF。
それにしても最後の方の塩酸シーンはロボットが熱探知なのであの隠れ方ではばれてるはず。ですよね…
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