「地の果てまで」ウエストワールド 因果さんの映画レビュー(感想・評価)
地の果てまで
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西部劇がモチーフのレジャーランドに配置されたロボットたちが反逆する、という物語の筋はあらかじめ知っていたのでそれ以上のものを期待していなかったが、そこそこ楽しめた。
西部劇の世界でのできごとが主軸ではあるものの、その隣に併設された中世ヨーロッパや帝政ローマの世界でのできごとが傍流となってロボット反逆の恐怖をいっそう際立たせていた。
終盤にはガンマンのロボット(ユル・ブリンガー)と主人公の追走劇が繰り広げられる。ガンマンのロボットが西部劇の世界を易々と飛び越え、中世やローマの街々、最後にはレジャーランドの管制室の隅へと主人公を追い詰めていく一連の展開にはかなり緊迫感がある。
主人公は機知をはたらかせ、遂にガンマンのロボットを焼却することに成功するのだが、ロボットは最期の瞬間まで主人公を殺そうとし続ける。『ターミネーター』に出てくる人型ロボットの不気味なアトモスフィアはここに源流を持つのかもしれないと思った。
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