「長いけれど説明が充分ではない。」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト Mr.C.B.2さんの映画レビュー(感想・評価)
長いけれど説明が充分ではない。
2024.10.11 NHKBSで。
今回「ウエスタン」のタイトルで放映されたのが2時間45分版だった。
本作は1969年に「ウエスタン」のタイトルで、東京では新宿コマ劇場の隣にあった新宿プラザ劇場の杮落し作品として上映された。その時は2時間21分の短縮版であった。
2019年に原題の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト」で2時間45分の完全版が公開された。
NHKは、何故今回「ウエスタン」のタイトルで完全版を放送したのか?
駅で列車の到着を待つ3人のガンマン。
一人は黒人(ウッディ・ストロード)で腰にランダルガン(ウインチェスターライフルの銃身と銃床を切った銃。「拳銃無宿」でS.マックィーンが使っていた)を下げている(この時代に黒人のガンマンはいなかったはずだ)。
滴の落ちる音、風車の軋む音。列車は到着しない。時間を持て余したジャック・イーラムは五月蝿いハエをかまっている。ここまで10分経過、主要人物はまだ誰も登場しない。
やっと列車が到着するが、誰も降りない。列車が去ると反対側に男が一人降りていた。ハーモニカ(チャールズ・ブロンソン)である。3人のガンマンは男を迎えに来たのではなく、殺しに来たのだ。
撃ち合いになり男は3人を倒すが、自分も被弾する。ここまで約15分、話の本筋にはまだ入らない。
本筋には関係ないが、映画的には良く出来ているのだ。(アップ、画角、音響他)
でも、レオーネ先生、いくら何でも前振り長過ぎますよ。
本作の欠点は脚本にある。セルジオ・レオーネ監督の大傑作「続夕陽のガンマン」もツッコミどころは多いが、軍資金の金貨のありかを探す3人のガンマンのストーリーで筋は通っていた。
本作は、兄の仇の悪党(ヘンリー・フォンダ)を狙うブロンソン(それも最後に判る)、C.カルディナーレの夫を殺し相続した土地を狙うH.フォンダ、カルディナーレに近づくブロンソン、カルディナーレと強盗団のボス(ジェイソン・ロバーツ)、ブロンソンとロバーツ、それぞれの関係が明確に描かれないままである。だからピタリとハマらないのだ。C.C.の心情等も上手く描かれていない。
編集にも難有り。鉄道王モートンとフォンダの関係も話が飛び過ぎ。これは編集よりも脚本のせいか。
ヘンリー・フォンダと対決したブロンソンは仇を討つ。この決闘シーンも「夕陽のガンマン」等とは違う手法(カメラアングルやアップを多用しない等)で撮られている。
ラストでブロンソンはジェイソン・ロバーツを何処に運ぼうとしたのか?
各パートは良く出来ている所もあるのだが(レオーネ先生だからこちらも期待値が高い)、不明な事が多すぎてまとまりを欠いている。(だからレビューがまとまらないよ)
もう少し脚本が練られていたらもっと面白くなったはずなので、そこがちょっと残念だ。だから、アメリカでは当たらなかったのかな?
2019年、新宿ピカデリーにて鑑賞済。
僕はタガノバスティーユからメイショウボーラーのワイドを二百円買ってました。ワイドだけどタガノバスティーユは絶対に穴と見ていたて、的中して月曜日に友人に話したら、一点買いの二百円で。落胆しましたよ。しかも、不吉な数字ばかりで。実は競馬やめたは嘘で、暫く親父と母親の命日で買ってましたが、当たらないので、それも長続きしませんでした。
関係ない話ですみません。
失礼しました。
コメントありがとうございます。
レオーネは、女性を描くのが苦手なんですよね…
「ワンス…アメリカ」でもそうでした。
装飾品としての女性の見せ方は得意なんですけどね。
コメントありがとうございます‼️
私もこの作品はオープニングと音楽だなと‼️
レオーネ監督作では、「ワンスアポンアタイムインアメリカ」の後半もチョットだけ、私には理解不能でした。ジェームズ・ウッズとヒロインの関係とか。