「クロースアップの多用には理由がある」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト タンバラライさんの映画レビュー(感想・評価)
クロースアップの多用には理由がある
「大草原の小さな家」シリーズを読んでるので 西部劇を見るといつも イメージがかぶる。なかでも特に「大草原の小さな町」が・・この街のどこかに、あの可愛いローラ・インガルスが住んでいて、親父のチャールズが鉄道工事の会計をやってるのかな・・とか想像してしまう。それがアメリカの歴史の一部なのだ。・・ということを感じながら映画を見た。
そしてこの鉄道を作ってる 金持ち・・こいつがいい奴なのか悪いやつなのかよくわかんないけど、こういう奴らがアメリカの街を作っていったんだと
黒いヘンリー フォンダ、 すごく似合っていてかっこいいかった。ハカイダーのようだった。いい部分が全くなくて完全に黒い奴ってのが良かった。さすが名優! 特にエロシーンが良かった。やっぱり 映画は エロシーンがないと! とっても決まっている最高のエロシーンだった。女優クラウディア・カルディナーレのまなざしも真剣でエロティックで体がそそってとっても惹き込まれた
タランティーノへの影響をすごく感じた
ワンスアポンアタイムインハリウッド という映画を見た時に これはワンスアポンアタイムインアメリカの オマージュかなと思ったが違った。 この映画のオマージュだった。・・と私は確信した。
音楽の使い方が印象的だった。コメディ 風の音楽とシリアス 風の音楽とハーモニカと・・バランスが素晴らしかった。 最初から全てどこでどの音楽・・を前提に演出されている
昔、短縮版で見たが全然面白くなかった。
今もこんな 美しい 状態で見られるなんて幸せだ
3時間 近くあるが全然気にならなかった。一気に見てしまった
クロース アップを使いすぎのように感じたが、とっても効果的かつ 魅力的だった。
巨匠が普通と違う演出をしたらそこには必ず理由がある。
もしも いきなり目のアップにしてしまったら、あなたはびっくりするだろう。それが鑑賞の妨げになるのだ。だから伏線が必要なのだ。なぜこんなにクロス アップが多いんだろう・・と思って見ていると最終的に目のアップになる。そこにあなたは何を見たのか? そうだ あなたは複数の色をそこに見たのだ。 彼は混血 なのだ。直後にあの因縁のシーンが始まる 。なんと効果的なクロースアップだろう! 悪役にヘンリーフォンダを起用したのは彼の目が混じり気のない青だからだ。そしてこの作品のテーマは後にタランティーノのジャンゴに受け継がれていくのである
ラストシーン
ネタバレ注意
で チャールズ プロンソンはどこへ行こうとしているのだろう?そっちには何もないはずだが・・どっかにそいつの墓でも作ろうっていうのか?・・それとも彼女のところへ 行くのが恥ずかしすぎて、とりあえずウロウロしてんのか・・