劇場公開日 2019年9月27日

  • 予告編を見る

「虫の声が止んだら危険を知らせる合図だぞ」ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0虫の声が止んだら危険を知らせる合図だぞ

2023年11月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

西部劇はあまり好みではないと思っていたのでほとんど観たことはない。当然セルジオ・レオーネ監督の作品を観るのも初めてだ。その名前は知っていても。

結論からいえばメチャクチャ面白かった。
なんといえばいいか分からない高揚感がある。近年のアクション映画などとは違う静けさしかないにもかかわらずだ。

万人ウケは無理だろうが、この作品が傑作として支持されている理由は分かった。
画面に映るもの、音、光と音の総合芸術と言われる映画らしい演出は素晴らしい。

主人公と悪人が対決するだけだろうと思っていたストーリーの方も、想像以上に込み入ったものだったのが印象的。全然単純ではなかった。
なんなら、この物語は何なのだ?というミステリーと言えなくもない。
物語の筋が見えてくるまで100分ほどかかるのでこれも万人ウケしない理由にになってしまうだろう。
個人的には、ストーリーなどあってないようなものだと思っていたので最初の100分も面白すぎた。

初鑑賞となったセルジオ・レオーネ監督作品である本作が本当に面白かったので、何となく避けていた「夕陽のガンマン」も観てみようと思う。
もう期待しかない。

コメントする
つとみ