「【第二次世界大戦時の北アフリカで、或る男女が犯した過ちとその大いなる報いを、重層的に且つ壮大なスケールで描いた哀切なる作品である。】」イングリッシュ・ペイシェント NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【第二次世界大戦時の北アフリカで、或る男女が犯した過ちとその大いなる報いを、重層的に且つ壮大なスケールで描いた哀切なる作品である。】
■1944年、北アフリカの砂漠の飛行機事故で重傷を負い、記憶を失った男(レイフ・ファインズ)が野戦病院に運び込まれた。
看護婦・ハナ(ジュリエット・ビノシュ)の献身的な看病で、男・アルマシーの記憶は徐々に甦る。
英国地理学協会に加わってサハラ砂漠で地図作りをしていたアルマシーはある人妻キャサリン(クリスティン・スコット・トーマス)と恋に落ちたのだった。
だが、その事をキャサリンの夫ジェフリー・クリントン(コリン・ファース)が知り、ジェフリーは彼を妻を乗せた飛行機で殺そうとする。
それを躱したアルマシーは、大怪我をしたキャサリンを見知った洞窟に置き、助けを求めにイギリス軍に助けを求めるが、ドイツ兵と間違われ彼はドイツに協力し、キャサリンの元へ駆けつけるが、既に彼女は亡くなっていた。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・出演俳優陣の顔ぶれが凄い。今作の出演が契機になったのだろうか、現代の名優勢揃いである。
レイフ・ファインズ、ジュリエット・ビノシュ、クリスティン・スコット・トーマス、ウィレム・デフォー、コリン・ファース・・。
・序盤はレイフ・ファインズ演じるラズロ・アルマシー伯爵がクリスティン・スコット・トーマス演じる人妻キャサリンに、惹かれて行き、二人がベッドを共にするシーンが猥雑感なく描かれる。
・だが、その不貞の報いは直ぐにやって来て、キャサリンは夫の行為の巻き添えとなってしまうのである。
そんなキャサリンを助けるために、3日間砂漠を歩いて助けを求めるラズロ・アルマシー伯爵に降りかかる過酷なる運命。
そして、彼がキャサリンを助けるために、ドイツ軍に協力したせいでカラヴァッジョ(ウィレム・デフォー)はジュネーブ条約を履行されずに、両親指を切り落とされてしまうのである。
■今作は、そんなシーンと並行して、全身焼けただれ記憶を無くしたラズロ・アルマシー伯爵を懸命に介護するジュリエット・ビノシュ演じる看護婦・ハナと、カラヴァッジョの姿を描いて行くのである。
<今作は、第二次世界大戦時の北アフリカで、或る男女が犯した過ちとその報いを、壮大なスケールで描いた作品なのである。
現代の名優達の若き日の姿が観れる貴重なる映画でもあり、哀切極まりない映画でもあるのである。>