いますぐ抱きしめたいのレビュー・感想・評価
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WKWは、あっちに舵を切った
香港の鬼才ウォン・カーワイ(WKW)監督の記念碑的デビュー作がリマスターでリバイバル上映です。僕は初めて観ます。
この邦題から日本でも当時流行っていたトレンディドラマを想像してたらとんでもありませんでした。街のチンピラの無軌道な暴走物語が主流で、そこに恋愛劇が絡んで来るというお話でした。この邦題は如何なものでしょうか。
WKWはこのままギャング映画に突き進む事も出来たでしょうが、ネットリした甘さの漂う恋愛映画に舵を切ったんだなとよく分かる作品でした。 (2024/1/9 鑑賞)
独自のスタイルの片鱗が垣間みれるデビュー作
『いますぐ抱きしめたい』(1988)
監督デビュー作。
当時は題名の響きの良さに惹かれてレンタルビデオ店で手にした思い出が。
内容は香港ノワール、任侠作品。題名の割にラブストーリーは少なめ。
きちんと起承転結で描かれておりながら、独自のスタイルの片鱗が垣間みえますね。
当初は『モンコク・カルメン』との邦題だったらしいですが変更して大正解でしたね。
香港ノワール
これがノワール映画っていうやつね、という要素満載の香港映画。
展開早すぎ、血の気多すぎ、ツッコミどころ満載。80年代のディープな世界観が良かった。
ただしクリスマスに観る映画ではなかったかな。
素晴らしかった
30年ぶりに見た。劇場では初見。スタアの魅力はすべてのツッコミどころを吹き飛ばすという、香港映画の特徴を最大限に発揮している。3人それぞれの美しい瞬間が、わかりやすいストーリーとがっちり噛み合って提示されるので、感情移入の深さが全然違う。そんなシーンが最初から最後までみちみちに詰まっているので、90分どっぷりと堪能できる。
ロマンス強めの香港ノワール
ウォン・カーウァイ監督の初期2作品の4Kレストア版を上映する、
ウォン・カーウァイ ザ・ビギニング
にて観賞。
ウォン・カーウァイ監督の1作目ですが、今まで観た事なかった。
妖しく煌びやかに輝くネオンや、薄汚く古めかしい路地など、これぞ香港な、香港らしい画、が堪能できます。
タイトルからラブストーリーかな?と思ってたけど、
ロマンスが強めに入った香港ノワールって感じで、
ラブストーリーよりノワールの方が強い。
『欲望の翼』に近い。
でも『欲望の翼』の方が好き(笑)
なんか、終わり方から、日本の某ドラマを思い出した(笑)
影響うけてる?
ネタバレに通じるのでタイトルは伏せときます(笑)
かしこ(笑)
カーワァイの作品で話は一番好きかも。
色んな監督の長編一作目は見るようにしてる。
実はウォンカーワァイはあんまり得意ではない。映像や編集、美術、あと女性達は好きなんだけど登場する男性に感情移入全く出来ない。
ヤクザとかギャングとか、シノギとかプライドとか全く自分の中に響く物が無いのでしょうがない。
さらに後期の彼の作品は行き当たりばったりでカッコいい映像と台詞で話をただ繋いでる感じで辛いのだが、さすがに一作目なのでプロットきちんとしてて見やすい。
話はダメな舎弟を庇って、よい女と人生を棒に振るバカ男の話。
青臭く垢抜けない、でも熱い
我慢の出来ない乱暴者のジャッキー。兄貴の様になりたいと思いつつ、一人では何一つ上手く出来ない。
そんな現状を受け入れられずに見境なく噛みつき騒ぎを起こすジャッキーを、ひたすらに庇い続ける兄貴分のジャッキーのブレずに筋を通し続ける姿が格好いい。今どきではないが、昔の映画やドラマはこんな男性的な価値観だけで作られた作品ばかりだった気がする。
後の作品に比べると、何もかも垢抜けない気がするが、どんな方向を指向しているのか良く伝わってくる。少し青臭ささを感じる良い映画だと思う。
【ウォン・カーウァイ監督が従来の香港ノワール映画に新風を吹き込んだ記念碑的作品。】
■香港。ギャングの一員として生きるアンディ(アンディ・ラウ)の元に、従姉妹のマギー(マギー・チャン)がやって来る。
借金の取り立てに苦戦する弟分のジャッキー(ジャッキー・チュン)を助けた後、恋人メイベルから堕胎したことを聞いて荒れるアンディ。
これを機に、アンディとマギーは次第に心を通わせて行くが…。
◆感想
・ご存じの通り、今作はウォン・カーウァイ監督の、長編デビュー作である。
・従来の香港ノワール映画と明らかに違うのは、
1.センシティブなエレクトロポップの使い方。
- 今作では、ベルリンの”Take My Breath Away"のカヴァーバージョンが、随所で頻繁に流される。-
2.藍を基調にした、映像美。
今作は、長年ウォン・カーウァイ監督作品を撮ったクリストファー・ドイルは撮影していないが、ウォン・カーウァイ監督が、今作以降も拘った映像美が、随所で描かれる。
<今作は、香港の裏社会に生きる哀しき男と、その前に現れた女のラブストーリーである。今作からウォン・カーウァイ監督の快進撃が始まった記念碑的作品である。>
今すぐ子分を抱きしめたい?
今、観るとすごく懐かしい。
アニキと子分の絆を強く感じます。
どんなに好きな女がいても女を置いて子分の元に駆けつけてしまう男同志の義理人情の世界。
ある意味、1番愛されてるのは子分だったのかもなあ。
ある意味1番愛されてるのは
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