「"Helpless"」いちご白書 万年 東一さんの映画レビュー(感想・評価)
"Helpless"
不純に思われる理由と何ら共感も出来ぬままに怒りを露わにするサイモンの行動は最後まで意味不明に感じられ、皆が揃って一つのイベントを学生生活の思い出として楽しむ緩い雰囲気が漂う。
烏合の衆とでも言うべきか野次馬根性剥き出しで徒党を組む集団心理としてのイキがる若者たちは何も変えられない己の力の無さに憤慨するしかない終幕、単に学生の甘えが前面に付き合いきれない社会と大人たちの図。
当時としては斬新に思える実験的な映像描写と懐かしい音楽も聴く世代によっては新鮮に受け取れる、アメリカン・ニューシネマとしては物足りない役者を含めた全体的なLookがイギリス映画に思える感覚!?
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