「ちょちょいのちょい。監督の手なぐさみ」イタリア旅行 きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょちょいのちょい。監督の手なぐさみ
モノクロ。
古き佳き時代のバーグマンに会える。
短い映画で、その作りの単純さとプロットの明解さには驚きます。
後々の映画監督たちにお手本として大きな影響を与えているとのこと。
なるほど、「起承転結」の推移の分かりやすいきっかけやら、人間の心情の変化を単元ごとに見せる手法やら、これは確かに映画人への“指導パンフレット”かも。
ポンペイ~カプリ島は昔ひとり旅しましたが、確かにあの人形(ひとがた)を前にすると平常心ではいられませんよ。
カプリ島にはヌーディストビーチもあります。これも平常心ではいられませんよ。
DVDでは映画コラムニストの横田彦治郞氏の解説が読めます。これが噴飯もので一見の価値あり。
氏は活動弁士かはたまた講談師なのか?
「ハリウッドを捨ててロッセリーニ監督の元に走ったバーグマン。二人は映画ばかりか子供も四人作ったのであります!」
映画よりも、この「解説」が面白かったかなーw
で、女のバーグマンだけが改心して良妻賢母になろうとする結末も、時代だなぁと思います。
映画史の資料として◎
観光ガイドとして〇
車中会話が途切れる倦怠期夫婦の処方箋として△
共感とコメントをありがとうございました。
この映画、初鑑賞時、職場がこのような感じで…。家庭だって、ここまでではないものの、熱々ではないごくよくあるような感じで、鑑賞していてヒリヒリしてきました。と言って、キャサリンのように思っても、行動には移せていなかったのですがね。
もっと、酸いも甘いも嚙み分ける年代になったら、挑戦したいと思います。
イタリアはまだ旅行したことはないですが、この映画の中で見るだけでも、あの人型は本当にインパクトありますね。キャサリンがハッとするのも頷けます。
機会があったら、横田氏の解説を読みたいと思います。
教えて下さってありがとうございました。