「見応えアリ」生きてこそ ノリさんの映画レビュー(感想・評価)
見応えアリ
前々から名作として知られており名前も知っていて若かりし頃の「イーサン・ホーク」が出ているのも知っていましたがなかなか機会にありつけず今まで見ないままでした。
実話だそうです。
「ジョン・マルコビッチ」が実は語り手として登場しています。
飛行機事故のシーンは壮絶です・・・。いろんな悲しみがそこでまず起こる。
その後生き残った人は「助かった」と思ったでしょう。
でもそこからがまた地獄の始まりだった・・・。
生き延びた人はまた違う地獄を味わうのでむしろ「飛行機事故で絶えた方が良かったのではないか・・・」と考えてしまう人もいたんじゃないかと思います。
こういう映画の場合は必ず自分に置き換えてしまいます。
そしてどう行動を取るだろうと勝手な分析をしてしまいます。
映画で描かれている内容の全てにおいて正しい判断だったかどうかは人それぞれになるような内容。
まさに「考えさせられる映画」ということでしょう。
映画の中では世間でいう「禁断のシーン」が描かれています。
この映画はそのシーンばかりがフィーチャーされがちですが作品の肝はまた別のところにあると思います。
生き延びた人の中でもより強く「生きたい」と思った人。
それぞれに色々な想いがありその想いが団結力、知恵、奇跡を生み出させたのではないでしょうか。
美しすぎる情景の中の出来事ですが、その美しさよりも何よりも「生きぬいた」という奇跡に人が持つ可能性の未知数を感じました。
名作として語り継がれているだけあり見ごたえアリです。
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