劇場公開日 1963年1月2日

「アメリカ文学の社会主義的小説をリアリズムとヒューマニズムで映像化したフォードの名作」怒りの葡萄 Gustavさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0アメリカ文学の社会主義的小説をリアリズムとヒューマニズムで映像化したフォードの名作

2025年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、映画館、VOD

泣ける

悲しい

怖い

ネタバレ! クリックして本文を読む
Gustav
Gustavさんのコメント
2025年2月27日

Moiさんへ、
ジョン・スタインベックに精通しておられるMoiさんには釈迦に説法ですが、環境への負荷の考慮と共に農家への配慮も同時に行われていたらと思います。1930代ではその余裕が政府になかったのでしょうが、現代の環境問題でも社会生活とのバランスが最優先であるべきと考えます。しかし、この時代に社会主義的小説(原作を読んでいないので、敢えてこの表現です)をフォード監督が演出した意味は私にとって大きいです。ピューリッツァー賞というものを知ったのも、この作品からでした。小説の完璧な映画化では無いのでしょうが、見直して映画としてまとめ上げたフォード監督の演出美は、実に立派であると痛感した次第です。

Gustav
Moiさんのコメント
2025年2月27日

循環型社会論が出てくるきっかけとなったダスト・ボウル現象。それに世界大恐慌が追い討ちを掛け、カリフォルニアを目指した大量の失業移民。低賃金、重労働であった大規模農業従事者の悲哀をスタインベックは人間の本質を捉えながら様々な小説にしました。ジョン・フォード監督も人の生き様を深く考えていた人でありその意思が合致した作品が本作という事がこのレビューでよく分かります。素晴らしいですね。

Moi
NOBUさんのコメント
2025年2月15日

おはようございます。いつもありがとうございます。
 変わらずに凄く勉強になるレビューですね。凄いなあ。
 これは、真面目な提案ですが、レビューを纏めて出版されたら如何でしょうか?売れると思います。変な評論家のレビューより、余程読みごたえがあります。少なくとも、私は買います。返信は大丈夫ですよ。ではでは。

NOBU