怒りの荒野のレビュー・感想・評価
全6件を表示
【”心得10か条”娼婦の子として蔑まれていた青年が、凄腕ガンマンに見いだされるも、彼の非情なる姿を見て師に教わった心得を持って対決するラストはナカナカである。】
■一人前のガンマンになる野望を抱いていた掃除人のスコット(ジュリアーノ・ジェンマ)は、流れ者のガンマン・タルビー(リー・ヴァン・クリーフ)に弟子入りを願い出る。
タルビーを危機から救ったことで弟子入りを果たしたスコットは、ガンマンとして大切な10カ条の心得をたたき込まれ、腕を磨いていくのだが、20年前に町を追われたタルビーの非情な行いを見て、スコットはタルビーと対決する。
◆感想
・前半は、リー・ヴァン・クリーフの独壇場である。そして彼を慕うスコットに彼はガンマンとして必要な10か条を教え込んでいく。
・スコットはタルビーが非常なる方法で町を支配しようとする姿を見て、師であるタルビーから教わった心得を駆使して、師を斃すのである。
<ジュリアーノ・ジェンマを知った作品である。悪のリー・ヴァン・クリーフに対し、善性を兼ね備えた青年を好演している。>
若きジェンマがかっこいい。リー・ヴァン・クリーフの渋さも光る。やが...
若きジェンマがかっこいい。リー・ヴァン・クリーフの渋さも光る。やがて2人の対決が来ることは必定。さあ、勝つのは…
BS-TBS字幕版鑑賞。だいぶカットされてるようだ。ちゃんと見たらもっと面白いのだろうか。
名優リーヴァンクリーフとの掛け合い
ジュリアーノジェンマ扮するスコットは、娼婦の息子とバカにされ下働きをさせられていた。しかし密かに早撃ちの練習をしていた。リーヴァンクリーフ扮するフランクタルビーはスコットメリーと名付けた。
ジュリアーノジェンマが若いね。西部劇の名優リーヴァンクリーフとの掛け合いがいいね。
ガンマン10ヵ条
マカロニウエスタンのスター⭐
ジュリアーノ・ジェンマと
渋い魅力いっぱいの
リー・ヴァン・クリーフの師弟愛が
かっこいい。
何といっても、
あの、ガンマン10ヵ条
教訓その1、他人にものを頼むな!
教訓その2、他人を絶対信用するな!
その他・・・
びっくりな、教訓が10ヵ条あるのです。
ラスト、師弟の対決シーンは見ものです。
躍動感溢れる テーマ曲もGood。
父が好きだった西部劇
洋画、洋楽 好きなのは
父の影響なのでした。
ジュリアーノ・ジェンマ
ガンマンの10か条の心得が効果的に語られている。主役スター二人の大写しが素敵です。アメリカの西部劇には考えられないくらいのカリスマ性を追求した映像、感情移入しやすくしてありますね。最初は便所掃除をやらされ汚れのイメージを前面に出したジェンマの設定や、ドク・ホリデイの伝説の銃をストーリーに絡める展開も感動的です。これぞマカロニウェスタンと言える一作です。
この時代の西部劇としては凝った作り
総合:70点
ストーリー: 75
キャスト: 75
演出: 70
ビジュアル: 70
音楽: 65
アメリカのかつての西部劇といえば、悪役がいてそれを癖があるが強い正義の味方が戦って苦労しながら打ち破り、最後には幸せになる。あるいは町の平和をもたらした主人公はまたどことへもなく去っていく。日本の時代劇と同じようなお決まりの単純な物語が多い。
これはイタリア映画だからだろうか、それほど単純ではない。主人公ジュリアーノ・ジェンマは不幸な環境から逃れようともがくなか、その彼の夢をかなえるきっかけとなる師匠格が現れる。だがその師匠は実は善人ではなく、ジェンマが幼いころ世話になった人や社会を壊していく。自分をひとり立ちさせてくれた師匠も恩人なのだが、それと殺し合いをしなければならない悲しさやそうなってしまった怒り・空しさが残る。
アメリカの西部劇とは一線をかしていて楽しめる。必ずしも最後にめでたしめでたしとはならないし、物語もこの時代の西部劇としては凝った作りとなっており、その部分は評価できる。
今回は字幕スーパーで見たのだが、劇中のサインボードなどは英語なのに登場人物がイタリア語を喋っているのがちょっとだけ変。やはりマカロニウエスタンである。
全6件を表示