「虜になりました!(2020)」アンナ(1966) bloodtrailさんの映画レビュー(感想・評価)
虜になりました!(2020)
昨年末、アンナ・カリーナさん御逝去の報に触れたから、と言うわけではなく。2020年の一本目は奇しくも追悼上映となってしまった「アンナ」となりました。
1966年公開の、一風変わった(俺的常識では)ミュージカル。と言うか、歌っていると言うよりも音楽に乗せて話している感じ。アンナ・カリーナは歌ってます。当時の音楽シーンがよく分からないのでビートルズを引き合いに出すと、Help! が1965、ラバーソウルも1965、リボルバー1966、Sgt.Pepper's 1967。映画を彩る音楽は、確かに同年代を感じさせるフレンチポップス。
映画の方はと言うと、美術も演出も音楽も、あらゆるものが、サイケデリック&シュール。ストーリー的にも同じく。合理性より概念的。真面目に考えちゃ負けの匂いしかしないので、こちらも理性のネジを緩めて緩めてユルユルにして、丁度いい感じに乗れます。
パリを離れて行くアンナの姿に、人気女優のために準備された予定調和を感じつつ。
何にせよ。
スチール写真では判らない、アンナ・カリーナの魅力に尽きます。ちょいダサ黒縁眼鏡と団子頭のキュートさは、動きの中で10倍になります。当時26歳のアンナ。途中、化粧の濃さが気になったりもするけれど、何をやっても、どう動いても、どんな表情をしても、兎に角「絵になる」。脱帽です。世界中の男が虜になる、と言うコピーに偽り無しです。
御冥福を心からお祈り致します。
bloodさん、コメントありがとうございます!
平日に休んで5本観たのですが、文章がかなり雑になってしまいました(汗)
あのポスターは素敵ですよね~俺的にはこの映画のポスターが欲しいのですが、映画館に頼み込むしかなさそうです・・・無理かな。