劇場公開日 1987年10月3日

「私の生涯ベストワンに君臨する名作中の名作」アンタッチャブル 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0私の生涯ベストワンに君臨する名作中の名作

2024年6月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

興奮

幸せ

私の生涯ベストワンに君臨する名作中の名作。
つい3ヶ月ほど前にブルーレイプレイヤーとセットで「4K ULTRA HD + Blu-ray」を購入したばかりでしたが、新文芸坐さんの大スクリーン&大音響で上映するとのことで迷わず鑑賞。重低音が体にビンビン響いて最高でございました。

名作たる所以は多々ありますが、まずこれだけの壮大なストーリーを見事119分で収めた【脚本】と、テンポの良いデ・パルマ監督の【演出】。アクションシーン(アメリカ・カナダ国境でのウエスタン、『戦艦ポチョムキン』オデッサの階段シーンをオマージュしたシカゴ・ユニオン駅、予備審問でのニッティとの銃撃戦)とシリアスなドラマシーンの緩急のバランスが抜群、ラストの法廷でのシーンはカタルシス最高潮、瞬き一つできないほど、全くダレません。

そして【キャスティング】。
実在の「アンタッチャブル」のメンバーは11名らしいのですが、ドラマとしてキャラクターに過不足なくリーダー、ベテラン、若手、頭脳派と4名に絞り込んだ点は英断、これしかいないチーム編成でしたね。彼らの漢同士の絆の描き方も最高ですね。

ケビン・コスナー、アンディ・ガルシアは本作品を契機に大スターに、ショーン・コネリーもアカデミー助演男優賞受賞、『アメリカン・グラフィティ』のチャールズ・マーティン・スミス。デ・ニーロのアル・カポネ、殺し屋ニッティのビリー・ドラゴとすべての配役がベストでしたね。

【音楽】はエンニオ・モリコーネ。
どれも名曲ですが、ラストのネスとストーンの別れから悲しい曲から、爽快なエンディング。
これ以上清々しく気持ちの良いラストシーンにまだ出会えてませんね。

生まれてから半世紀。
本作品を超える映画に今後、何本出逢えるか、楽しみですね。

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矢萩久登