「二枚舌外交」アラビアのロレンス よしさんの映画レビュー(感想・評価)
二枚舌外交
オスマントルコからの独立を目指すアラブ民族を助けるイギリス人将校の活躍を描く物語。
1962年製作の映画史に残る大作ということもあり、後学の為に鑑賞。
とにかくスケール大きさに驚きます。特にアカバ攻防戦。CGも何もない時代。海辺の街に突入する騎馬隊を、丘の上から俯瞰で撮影したシーンは、爽快で素晴らしいシーンでした。
Wikiにも記載があった砂漠のシーン、海辺での夕日のシーン等も含めて、視覚的に印象に残るシーンが多く、名作の評価は伊達ではない・・・と思わせるものがありました。
物語はトマス・エドワード・ロレンスの自伝小説の映画化。
前半からアカバ攻防戦迄は、豪快で不遜なトマスの行動を爽快に描写。中盤から終盤にかけては、凄惨な殺戮戦や戦線の行き詰まり等が描かれ陰鬱な気持ちにさせられます。
心理描写等に特筆すべき点があるのは事実ですが、207分という長丁場でそれを観せられるのは、正直厳しく感じました。
私的評価は普通にしました。
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