「いろいろとパロディされる映画」雨に唄えば naokiさんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろとパロディされる映画
ベルトルッチ「ラストタンゴインパリ」でマーロン・ブランドは一瞬だけれでもタップ・ダンスを踊った。即行でやったのかよく分からないけれど、外は雨だったので「雨に唄えば」のオマージュだったのかな?あとは、あまり好きなシーンではないのですがキューブリック「時計じかけのオレンジ」(←こちらの方が有名)
この映画はデビー・レイノルズが唄うシンギング・イン・ザ・レインがあまりに有名ですが、私午前十時の映画祭に行くまで、どうい映画か分からなかったのです。まぁ、トーキへ移行する映画界の舞台裏を題材にした映画だという事が分かりました。
ふーん悪くはなかったけど、時代遅れは否定できません。しかし画の力が凄まじい!セット以外の外ロケでも手抜きがないのが感じられました。ニューシネマ以降、こういうスタジオ・システムは否定されてたけどコッポラ「ゴッドファーザー」やビスコンティ「山猫」と、どう違うのだろうか?画はいいのに、あまりのハチャメチャぶりに途中「モンティ・パイソン」の映画を観に来てるんでは、ないのかと勘違いしてしまいました。
ジーン・ケリーが身軽で凄い!ワイヤーアクションもないのに何この動き!顔芸までしてくれて芸が細かい。
この名作は絶対、映画館で確認しておきたかったので今回の上映には感謝です🎵
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雨に唄えば☔(追記)
2025/11/22 プラネット+1
へぇ、フィルム上映か・・・
午前十時の映画祭で鑑賞済でしたがフィルムとデジタルの違いを確認するため、もう一度観てみる事にしました。
フィルム上映観た感想はとても面白かったです。フィルムの状態は決して良好とはいえなかったのですが。
デジタルで観たときは、なんかおバカ映画だなと思いましたが今回見直してみると、
とてもいいんですよね。そして結構凝っています。
ジーン・ケリーがスタジオで踊るシーンは褪色してても、わずかに残る色味で“あっ、ここはこういう色合いだったんだ”と理解しました。
シアターもいつもより人が入っている感じで海外の方も数名おられてケラケラと笑っておられました。あっ、昔の映画館てこんな感じだったな。
まぁノスタル爺入った感想でした。
まぁ、お笑いのオブラートに包まれてますが映像で見るとO・ウェルズ「市民ケーン」やS・キューブリックの作品並みの水準で音と映像のタイミングや踊りは一流の出来。さすが映画ベスト10に入るだけの事はあります。
