劇場公開日 1985年2月

「嫉妬と心酔」アマデウス sironabeさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0嫉妬と心酔

2025年3月26日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

楽しい

知的

 老いたサリエリが、モーツァルトを殺したのは自分だと言って自殺を図る。サリエリは宮廷作曲家として、皇帝ヨーゼフ2世に仕えていた。そこに神童モーツァルトがやってくる。サリエリは、彼の才能を高く評価する一方、低俗な人間性は許せなかった。
 「下劣」「好色」「幼稚」と、どうしょうもない人格のモーツァルトを嫌悪するのは分からないでもない。さらにサリエリは、音楽を評価する才能に長けていたのも不幸と言えます。そんな二人に対し、音楽を聞くのも演奏も全くだめな皇帝の対比が笑えます。
 会社のミーティングで7つの習慣を勉強しています。最近「才能を認められたかったら、人格を高めること」とあり、モーツァルトの馬鹿笑いが聞こえてきそう。
 「ボヘミアンラプソディ」で、フレディが仰向けに寝ながらピアノを弾くシーンがあります。今作のオマージュだったかも。

sironabe