「憧れ。」アマデウス まゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
憧れ。
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子どもの頃テレビで見て、それ以来大好きな作品。自分のモーツァルト像は良くも悪くも完全にコレ。よりドラマチックに仕立てられてる感はあるが、衣装や美術も凝ってるし、何よりモーツァルトが生き生きとしていて、まるで当時にタイムスリップしたような気持ちになれる。
モーツァルトの曲が大好きなのは、底抜けに明るいのに暗い曲はむちゃくちゃ暗くて両極端なところ。レクイエムなどは美し過ぎて怖い。どちらも魔的な魅力があると思う。
子どもの時は気にも留めなかったが、少し成長してから歌詞の詳細を読み、夜の女王のアリアは母が娘に宿敵ザラストロを「殺せ!」と歌っているのだと知って卒倒した。キョーレツであった。そんな恐ろしいことをそんな美しく…美し過ぎて狂気の沙汰だと思った。やっぱモーツァルトは頭おかしいと思った。
子ども心に、次に生まれ変われるとしたら天才に生まれたいと強く思ったのを覚えています。強い、強い憧れを抱かずにはいられない。不幸でも、殺されても、孤独でも、圧倒的な才能。世が世なら周りが全て平伏すような。
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