劇場公開日 2015年10月31日

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暗殺の森のレビュー・感想・評価

全38件中、21~38件目を表示

2.5アンナは美しかった

2023年11月6日
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鑑賞方法:映画館

怖い

難しい

午前十時の映画祭13にて。
1938年のイタリアで、哲学講師のマルチェロは、友人イタロの仲介でファシスト組織の一員となった。13才の時に同性愛者のリーノに襲われたマルチェロは、その時リーノを射殺し、トラウマとなっていて、世間の波に乗ってファシズムを受け入れ、組織の一員となったのだった。マルチェロは、大学時代の恩師であり反ファシズム運動の支柱のクアドリ教授の身辺調査を任された。新妻ジュリアを伴い、新婚旅行と称してパリへ行き、クアドリ教授に迎えられたマルチェロは、美しい若妻アンナに魅了された。アンナはマルチェロが夫の身辺を嗅ぎまわっていることを警戒しながら、彼を誘惑してきた。間もなく組織の指示は、クアドリの暗殺へと変わり、マルチェロの監視役としてマンガニエーロという男が、張り付くようになった。マルチェロは恩師のクワドリを暗殺するのか?、アンナは?、てな話。

13才の自分が殺したと思っていたリーノが生きていて、自分がファシズムに傾倒した理由は勘違いで、ムッソリーニ政権も倒れ、これまでの人生、何だったんだ、と落胆したのはわかる。
しかし、あのラストはよくわからない。
アンナを愛していたのかどうか、助けを求められたのに知らんぷりはどうなのか?わからない。
当時のイタリア・ファシズムが何なのか、よくわからない自分の知識不足か理解力不足なのだろうが、この作品を面白いとは思えなかった。
アンナ役のドミニク・サンダとジュリア役のステファノ・サンドレッリはどちらも美しかったが。
難しい。

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りあの

3.0生きのこるための戦い

2023年10月29日
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鑑賞方法:映画館

実に饒舌な映画である。セリフと音楽が終始流れ続ける。時系列が入り乱れ、場所もパリとローマが交互に現れるが、登場人物の過去や立場が、本人たちの言葉や挿入されるシーンでことごとく説明される。外ツラは難解だけど実はとても分かりやすい。
テーマとしては結局は政治体制と個人の間の矛盾、葛藤ということになるのだろうか。原作のモラヴィアはそのような趣旨で小説を書き続けた人だし(もっと冷笑的だが)ベルトリッチに多大な影響を与えたといわれるゴダールもそうだった(もっとエゴイスティックだが)
てもファシズムについてはどうだろうか。確かにベルトリッチがファシズムを激しく否定していることは映画を観れば分かる。でもこの映画におけるファシズム批判は官僚主義や形式主義批判としか成立っていない。それでは共産主義体制でも民主主義体制でも一緒でしょと思ってしまう。私の知識、認識ではムッソリーニのファシズムは典型的なポピュリズムである。これに反対してパリに移住した教授は良く言えば反・反知性主義の人で悪く言えばスノビッシュなロマンチストに過ぎないと言えるかもしれない。ベルトリッチは無邪気な人で映画の中ではインターナショナルが歌われるところがあって1970年の映画ではそれはないよなと感じてしまった。
いずれにせよこの映画は、体制と愛情の板挟みになった暗殺者(というほど大したことはないか)が生き抜くための戦いを描いたものです。
映画の中のトリヴィアについては午前十時の映画祭で本作を観た人へは町山智浩氏が解説で殆どしゃべっています。追加で一つだけ。ジャン=ルイ・トランティニヤンのスタイルですがあれはメルヴィルの「サムライ」からのいただきでしょうね。
最後にその町山さんの解説ですが「ミツバチのささやき」のレビューでも書いた通り、いささか喋りすぎの上に、自分の政治的信条に話をもって行き過ぎです。例えばファシズモとナチズムと天皇主義を同列に扱うのはあまりにも乱暴だと思います。ご本人の考えは変わらないでしょうからTOHOシネマは今後の解説の継続は一考願いたい。

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あんちゃん

0.5インターナショナルは無いだろう!僕は見たのかなぁ?

2023年10月22日
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マサシ

3.0タイトルは怖いですが

2021年1月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

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タクロー

3.0ファシストが普通であった時代

2019年12月13日
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鑑賞方法:TV地上波

本来超絶美しい映像なのだろうが、自分の見たのはVHS録画の吹替えカット版。だがノイズまじりの赤茶けた画面も悪くなく感じた。

ベルトルッチのテーマ「政治と性」が混沌と詰め込まれた内容。(監督はこのテーマで撮り続けた人なのだ)
ファシズムと屈折したセクシャリズム。イタリアのダークサイドを覗いた気分。

役者はみな美しくそこを楽しむ方法もある。しかし内容は重く、そんな気に自分はなれなかった。
やはり森のシーンが白眉。画面からヒリヒリする痛みが伝わってきた。

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散歩男

3.02018年初見では評価困難な哲学的戯曲

2018年12月31日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

難しい

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bloodtrail

3.5 教授の夫人役ドミニク・サンダの優雅な美しさと妻のサンドレッリのコ...

2018年10月23日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

 教授の夫人役ドミニク・サンダの優雅な美しさと妻のサンドレッリのコケティッシュな雰囲気。昔から憧れだった夫人に冷たくされるものの肉体関係を結んでしまうマルチェロ。しかも、バレエ教室のクラスの5分間の休憩中だ。

 結局女の競演を描くのが上手いベルトリッチ。夕陽と暗闇を対照的に取り入れている。男の世界は雪がバックであることが多く、精神病院に入ってる父に会うときなどは白さを強調する。政治色が強い映画かと思ったけど、暗殺に対する罪の意識や、裏でうごめく女心の葛藤のようなものの方が強い。

 結局、教授夫妻を殺すことになったが、マルチェロは黙って見ていただけ。数年後娘もできて三人でファシスト崩壊のラジオニュースを聞く。さらに13歳のときに誤って殺してしまったと思っていた男も・・・

 ラストの狂気じみた行動、人生を嘆いているような振り向きざまの表情がいい。途中、眠くなるような展開がもったいないです。

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kossy

2.5映像の美しさ

2018年6月28日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

映像の美しさやカットを楽しめば良いのだろうか。
ベルトリッチの最高傑作と言われているようだが、ストーリーに関して、正直、良さがわからなかった。

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カメレオン

3.5逃げ続ける…

2017年3月12日
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主人公マルチェロは最後まで「普通になりたいため」にファシストになり、ファシスト敗北に際してはその逆をと逃げ続けるわけだが、この感覚って日本にいるとよくわかるのではないだろうか。事大主義でみんな一緒が大好きで…。
さて彼にとってそれはファシストでなくてもよかったのだろう。ファシストないしファシズムは普通になるための一方法だったに過ぎず、その思想も行動もどうでも良いのである。しかも何も自分で処断できていない。ただ見ていただけと言うダメ人間っぷり。しかしながらこんなマルチェロのダメ人間さ、弱さーを責められないだろう。

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パッチワークす

5.0ヒマシ油

2016年11月13日
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鑑賞方法:映画館

この映画を劇場で観るのは何回目だろう⁉

初めて観たときはストーリーはよくわからないが、画が圧倒的に美しいというのが感想

今回鑑賞するにあたって、解説を聞いたおかげで、なんとなく話の筋は理解した

ただ、話云々よりも監督のベルトリッチと撮影のストラーロ(両者当時二十代)の画作りには毎度感嘆

アンナ役のドミニク・サンダ(撮影当時19歳!!)とジュリア役のステファニア・サンドレッリの対象的な魅力(あの有名なダンスシーン)にも驚愕

2023.11.05 イオンシネマ多摩センター

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たれぞう

4.0センスだらけの映画

2016年8月25日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

難しい

本当の意味でお洒落な作品。

衣装も最先端で現代との差も無くファッション雑誌の見本みたいな映像群。

だがぁ気軽に鑑賞出来る映画では無いし運良く映画館で観れたからこそなので家だったら落ちていたかも..zzz..しれない静かな作品だが全体的に緊張感が途切れないで進んで行く。

ストーリーどうこうより映像美を堪能してナンボなベルトルッチ体験でした。

桜井薬局セントラルホールにて鑑賞。

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万年 東一

3.5同調する人

2016年7月27日
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鑑賞方法:DVD/BD

怖い

人間は同調から逃れることはできないのか。思考を前に恐怖から逃れることはできないのか。

束になったファシズムが、深く連なる森と重なり、私を底知れぬ恐怖へと誘う。全体主義後に残されるのは、皮肉にも孤独だけだ。

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ミカ

3.0洞窟の囚人。

2016年5月2日
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鑑賞方法:映画館

難しい

普通であるとは?流されることなのか?大衆ってそんなものなのか?
そんなもんさ、あんたもそうだろ?、と観衆を突き放すメッセージを感じた。
プラトンの提示した命題を下敷きに。

人は幻影と共に生き、死んでいくのだ。

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Nori

3.5ヨーロッパの役者は…

2015年12月5日
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鑑賞方法:映画館

こういう複雑な役づくりがほんとうに上手い。もちろんベルイマンの手腕もあるのだけれど。善玉とか悪玉といった単純な記号ではなく、悪玉として振る舞いながらもその後ろに良心の呵責があるところ、善玉に転じたようでそこに隠しきれない偽善がちらりちらりと覗くところ、ハリウッドものでは絶対見られない描写だよねぇ。
あと改めて気づいたのだけれど、ベルトウィッチの構図の巧さも出色。建物に対する窓の割合、森の中の道の縫い方、見る側の視点を微妙にリードしながら様々なテンポで進んでいく。
ぽっちゃりめのドミニク・サンダ、渋みがまだアク抜き前といったジャン・ルイ・トランティニャンも見られて良かったわん。

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rie530

3.5ベルトルッチと階段

2015年11月2日
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鑑賞方法:映画館

怖い

知的

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佐分 利信

3.5映像美は賞賛に値するが

2015年5月17日
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ジョニーデブ

5.0深い

2014年6月17日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

難しい

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yuki

3.0眠かった

2013年12月28日
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吉泉知彦