劇場公開日 1990年3月24日

「きれいな映像」アビス kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0きれいな映像

2018年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

 全体的にはテーマが薄くなっているが、途中で海軍の軍人が切れてしまい、ソ連が攻めてくるという妄想に核をぶっ放そうとするところが怖かったですね。明らかに80年代に盛んになる反核ムーブメントに呼応していると思われます。映画が作られたのはソ連崩壊前という時期なので、冷戦の時代背景も理解できるが、軍隊の暗い内面をも痛烈に批判していると感じます。

 しかし、途中で未知の生物に対する描写が薄れ、最後で強引に『未知との遭遇』に持っていったという所のバランスが悪いです。時間も140分は長すぎですね。また、こんな海底を素潜りで・・・って、これは不自然すぎます(笑)

 エド・ハリスの演技もいいし、メアリーの死に顔が素晴らしかった。う~む、やっぱりラストは問題あるなぁ・・・

kossy