「ニューヨーク舞台のおしゃれラブストーリー」アニー・ホール いのゆうさんの映画レビュー(感想・評価)
ニューヨーク舞台のおしゃれラブストーリー
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コメディアンのアルビー、歌手を目指すアニーはお似合いのカップル。テニスで初めて知り合ったときから息ぴったり。趣味の写真や映画はもちろん、2人のおしゃれで楽しい会話はいつまでも聞いていられるほど魅力的だ。キッチンで料理用のエビが逃げ出し、それを捕まえているだけでも本当に楽しそうな2人。しかし、幸せは長くは続かない。夢を追いかける好奇心旺盛なアニーは、チャンスを掴むため、新しい出会いや社交の場を楽しみたい気持ちが強くなる一方、アルビーは人付き合いを嫌う、かなり神経質で卑屈なタイプ。生活拠点もニューヨークに固執する、まさに彼自身が孤島。そんな2人の関係はやがて「死んだサメ」となり、一度は友好的に破局するも、やはりアニーのような女性はいない!と、ヨリを戻したくなるアルビーは彼女を追いかけ、カリフォルニアまでやってきて思いを伝えるのだが、、、。
ウディ・アレンの名言、ダイアン ・キートンのファッション。この2つの要素で、ありふれた男女の恋の始まりから終わりが最高に面白くなる。繰り返し何度も見たくなる作品。
たくさんの名言があるなかで、個人的には「人生の空虚な部分をオーガズムで埋めようとすると大変だ」という名言が1番心に残った。失恋で心にぽっかり空いた穴は、何を使ってもそう簡単には埋まらないし、それはきっと誰だって同じことなのだ。
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