あなたに降る夢のレビュー・感想・評価

<映画のことば>
君さえいれば何もいらない。
分からないのか？
もし君がイヤなら…君が拒絶するなら、黙って立ち去る。

ミューリエル側の弁護士は、辣腕過ぎたのかも知れません。
そう思いました、評論子は。
もちろん、彼女自身の「欲の皮」のつっぱり過ぎということも、原因としてあったとは思うのですけれども。

つまり、依頼人であるミューリエルを勝訴に導いたのは良いとして、いわゆる「勝ち過ぎてしまった」ということでしょう。件（くだん）の弁護士先生は。

その「勝ち過ぎ」が、報道を通じてチャーリーとイボンヌとの運命を気にかけていた市民の反感を買い、そのミューリエルに対する反感が、チャーリーとイボンヌとに降りかかった「幸運」に結び付いたということは、間違いがないことと思います。

「山のあなたの空遠く、幸い住むと人の言う」ではありませんけれども。

しかし、本当の幸せというものは、巨額の宝くじに当選することではなく、当事者の自分自身と、そして自分を取り巻く市井の人々の善意の積み重ねにあることを、本作は観客に、静かに語りかけているように、評論子には思われます。

本作は、単に悪妻の手をを逃れて（？）イボンヌという伴侶を得たチャーリーのハートフルなラブストーリーというだけではなく、ひたむきに市井に生きる人々のへの「応援歌」にもなっていたと思います。評論子は（解説字幕によれば、本作は、実在のカニンガム刑事とジーナ夫妻の実話をヒントに着想されたストーリーということです）。

なかなかの佳作だったと、評論子は思います。

<映画のことば>
「遅いぞ。」
「私用で遅れると言ったはずよ。」
「給料から２時間分を引く」
「病欠扱いにしてよ。」
「じゃあ、病気になれ。健康なら働くこった。」

<映画のことば>
ツキの悪い日は、笑って吹き飛ばすの。
気が晴れるわ。

（追記）
本作は、故（ゆえ）あって鑑賞することになった別作品『天使のくれた時間』に引き続
き、ニコラス・ケイジの出演作品としても、チョイスしたものでした。

いゃあ、ニコラス・ケイジが、若い、若い。
滅茶苦茶に若い！

そんなことも、印象に残った一本になりました。
評論子には。

＜Caution!内容に触れています。＞

■善良な警察官・チャーリー（ニコラス・ケイジ）は、勤務中に立ち寄ったダイナーで、逃げた夫の借金のために多大な負債を抱えていたウエイトレス、イヴォンヌ（ブリジット・フォンダ）に渡すチップを持ち合わせていなかった。
　彼は、チップとして宝くじを出して「もし当たったら半分やる」と約束するが、そのくじが４００万ドルの大当たりをする。
　そして、彼は約束を守り２００万ドルをイヴォンヌに渡し、彼女は夢の自分の店を持つのだが、金に汚い妻ミュリアル（ロージー・ペレス）はその行動が気に入らず、夫に対し４００万ドル返済の訴訟を起こすのである。

◆感想＜Caution!内容に触れています。＞

・今作は、どストレートな、善人が最期に報われる映画である。捻りがないと思う方もいるかもしれないが、私は今作の様なロマンティックヒューマンストーリーが大好きである。

・今作では、人間は善なる生きものであるという思想が根底に流れている。それを具現化しているのが、ニコラス・ケイジ扮するチャーリーである。
　彼は、ふいに手にした宝くじで当てた４００万ドルのうち、半分をキチンとチップとして心優しきイヴォンヌに渡し、彼女は愚かしき夫（スタンリー・トゥッチ）が言い寄るのを敢然と拒み、チャーリーと実に粋なお金の使い方をするのである。

■だが、チャーリーとの仲が冷え切っていた金に汚い妻ミュリアルは、当選金の全額を取り返そうと弁護士を雇い、裁判を起こすのである。
　そして、チャーリーは、マサカノ敗訴をし、全額を失ってしまうのである。
　だが、チャーリーは、恋仲になっていた裁判所からいなくなったイヴォンヌを、彼女の店で見つけるのである。そこに現れた浮浪者の男。二人は、自分達がお金が無いのにその男にスープを提供するのである。
　その男は、実は記者で彼らの善行は、ニューヨーク市民の心を打ち、イヴォンヌの店に多数の手紙と寄付金６０万ドルが寄せられるのである。

＜今作は、大金に目が眩まない善良な男女に舞い降りた、素敵なる出来事を描いたロマンティックヒューマンストーリーの逸品なのである。＞

原題「It Could Happen to You」は、『或る夜の出来事』（原題：It Happened One Night）をもじっており、『或る夜の出来事』とフランク・キャプラ監督へのオマージュ。

突然大金を手にした設定は『オペラハット』、極端で現実離れしてる慈善的な行いや、やや強引な結末は『群衆』など、話は全然違うが、フランク・キャプラの作風に、とても近いといえる。

ニコラス・ケイジが、素朴で純粋な善人を好演。非常に魅力的なブリジット・フォンダに、恋をしてしまいそうだ。市井の人々の善意を、率直さや希望をもって伝えた、良作だと思う。

大甘で無理のある展開だし、中だるみが無いわけではない。憎めないけど強欲な妻の設定など、好みは分かれるだろう。それでも、テンポ良く、笑いを交えた、心温まる物語だ。

私個人はとても気に入っている。非常に心地よく、大好きな映画だ。ロマンティック・コメディの傑作だと思う。

実話をもとに作られた映画。
宝くじが人生を狂わせる？

私の好きなジャンルの1つのラブコメ。しかもファンタジー風に味付けている。見ていて気持ちよくなる。ニコラス・ケイジのファンタジー映画と言えば、「天使のくれた時間」を思い出すが、こちらは実話をベースにしているとは驚き。ただ、共演女優は、「天使のくれた時間」の方が可愛かったかな。
「素晴らしき哉、人生！」を連想させる寄付金が集まるラストは、やや強引な感じもするが、悪くはない。

昔ビデオを持っていたけれど、まあまあの映画でした☆

ブリジット・フォンダがすごい可愛い。アメリカ映画らしいラスト。半分あげた話は実話であとは映画の脚本。
とにかくアメリカンな作品。
妻役のロージー・ペレスもコミカルさも良かった。

実話をもとに作られているそう。
主人公はなぜ最初の妻を好きになったのだろうね？
お互い好み違い過ぎるでしょ。
宝くじ当たったらこういう波乱も起きるのだなと思いました。
ハッピーエンドで見てスッキリの映画です。

いい映画でした。

　イボンヌは別居中の夫が作った借金のためカード破産していた。ブリジット・フォンダの天性の明るさで悲壮感は感じない。チャーリーは全く欲がない。せっかく宝くじが当たって喜んでいる妻にチップを分けなければならないことを告げる。400万ドル。義理堅いチャーリーは約束したからといって、当選金をどうするか悩みぬく。

　善人であるチャーリーが当選金の半分を渡し、世間の注目を浴びるが、夫婦仲はだんだん悪くなり、ついには家を追い出されチャーリーとイボンヌが不倫の関係へ・・・ラング夫人は当選金の全額返済を要求、勝訴し、一文無しとなった彼は失意のどん底へ。

　2004年、福井県が洪水の大被害を蒙ったときに宝くじ2億円を寄付した人がいた。金銭欲に目がくらんだ女と、全く欲がないチャーリー。寄付が趣味になっているところなんて、まさにこうしたおとぎ話のようだ。

総合55点 （ ストーリー：55点｜キャスト：60点｜演出：65点｜ビジュアル：70点｜音楽：65点 ）

　裁判なんかあって現実世界を意識させられるけど、物語の展開はなんだか童話のような単純で御目出度い話でもある。
　でも童話というには善良な主人公とばかりも言えなくて、妻は器の小さな俗物で嫌な人物ではあるけれど、妻に何も相談せずに好きに次々に多額の寄付をして他の女と外出する夫だって大いに問題がある。こんなことされれば、嫌な妻じゃなくても普通の人ならば怒っても当然。家の内装工事だろうが、子供たちへの野球の試合の招待だろうが、ようするにお互いに相手のことなどお構いなく金を使いまくって勝手な行動をとっている。そりゃ二人の関係も破綻するよ。金に執着しない無欲の主人公というのを前面に出して彼は善人だと言いたいのだろうが、いい大人なのに社会生活について幼いから何も考えていないだけのように見えてそれほど好きになれなかった。妻よりは根がいいだけましという程度。女優崩れの給仕役のブリジット・フォンダが一番まともだった。

　ちなみにウイキペディア英語版によると、1984年に警官が給仕と600万ドルの宝くじを山分けしたのは事実ですが、宝くじの山分け以外のことはこの映画は本当の話とは関係がない全て虚構の物語です。

宝くじで大金が当たると人はどうするのか…。執着する人としない人、何に使うのか誰に使うのか、お金というものはその瞬間に人間性が出ますよね。チャーリーの奥さんのミュリエルは欲深く描かれているけど、実際こういう行動をとる人の方が多いのでは？と思う私は寂しい人間なのかもしれませんね。個人的にこの女優さん(ミュリエル役)のかん高い声が苦手で…f(^_^;)役柄としてはピッタリですが。イボンヌ役のブリジット・フォンダは自然な感じがカワイイ!!チャーリーとイボンヌは出会うタイミングが少し遅かった為、Ｗ不倫になり、奥さんに裁判を起こされ、宝くじの金額をキッチリ奪われ敗訴になるけど、２人は愛し合える人との未来を手にする。やっぱり純粋に人のコトを思いやり、良い行いをする人には何かしらの形で返ってくるんですね。何より驚きなのはこの物語りが実話をもとに作られているところでしたッッ!!しかし宝くじが当たると新聞やらテレビやらで公開されるアメリカ。私なら外に出るのが怖くて仕方ないです(笑)

ﾌﾞﾘｼﾞｯﾄ･ﾌｫﾝﾀﾞがめちゃくちゃｷｭｰﾄ❤

実話だと聞いて 全てが本当だとしたら 完璧な人間(ﾁｬｰﾘｰ)だなと思った｡

刑事とｲﾎﾞﾝﾇは、子供達やﾎｰﾑﾚｽなど寄付したりと愛ある行動を起こす😌

裁判で負け結局､宝くじのお金は全部奥さんのほうへ😨……一文無し💔になったﾁｬｰﾘｰがｲﾎﾞﾝﾇに告白するｼｰﾝは素敵な言葉だなと思った｡

『君さえいれば何もいらない……金なんてどうでもいい｡何の価値もない｡』

私も愛する人から言われてみたいな👅お金💰も大切だけどね😁

最後 心温まった。今でも実在する２人は仲良く生活してるのかな?

この話が実話だというのには驚いた。
大切なのは愛かお金か･･･。
見方を変えれば、奥さんはとても不幸だと思う

突然大金が舞い降りてきたら人は変わるのか・変わらないのか。
その幸せを独占するのか・分かち合うのか。
真実の愛とは何かを知れたような気がします

心温まる話でした
記憶に残る名作です