アラン・ドロンは日本の着物がよく似合う。ストーリーの中では香港の話が中心になるが、所詮フランス人から見た東洋人だ。サスペンスとしての面白さは、答えが解りきっていて、全く無いといってよいくらいなのだが、途中「もしかしたら、全く違う展開なのかも・・・」と思わせるくらいドロンのおとぼけぶりが素晴らしい。
睡眠学習法で洗脳しようとするアイデアは中々面白いのだが、かなり無理な設定だ。ここまでするなら、もっとミステリアスにしてもらいたいものだ。ラストは面白いがあっけない。自分も同じ立場だと、こうするかも・・・