悪魔の墓場のレビュー・感想・評価
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展開の着実さが仇に
イタリアらしいゴア描写に溢れたゾンビホラー映画だが、こういうのをやるならいっそルチオ・フルチくらいぶっ飛んでほしいというのが正直な感想。あるいはダリオ・アルジェントの格調高さか。
破綻なく着実に展開していく物語には安心感こそ覚えても恐怖はあまり感じない。まるで明かりが煌々と照らされたお化け屋敷の中を歩いているような気持ちだ。たとえば主人公の男を連続殺人犯の犯人と信じて疑わない老刑事が終盤まで野放しになっていた時点で主人公が彼に射殺されるというオチは明白だ。驚きも落胆もない。開き直ってジャンプスケアをやれとまでは言わないけれど、もう少し不案内な構成にしてもよかったんじゃないかと思う。
それはそうと冒頭の無関係なショットの連続には痺れた。信号待ちの車の隊列の間を露出狂の女が走り去っていき、次いで工場と思しき建物の側溝へと流れ落ちるヘドロのような液体がズームで映し出される。そしてその不可解な停滞を切り裂くように主人公の乗ったバイクが画面をズバーッと横切っていく。俺はいったい何を見させられてるんだ?と思って3回も巻き戻してしまった。
終始こういう感じでやってくれるのかと思ったらそんなことはまったくなかったというのも本作をあまり評価できない理由かもしれない。
目玉であるゴア描写に関しても、散々もったいぶった末にこの程度か、という感じだった。ゾンビが加速度的に増えまくって村落の人々を皆殺しにするくらいの祝祭性は欲しかった。
ちょっと胸糞系
基本的にはクラシカルなゾンビ映画です。
まだゾンビ黎明期だからでしょうか、噛まれたり引っかかれたりしただけではゾンビにならないのが今見ると新鮮です(設定上もスジが通っている)。
やたら食い残しが多いのはお約束。
おっぱいが多いのもお約束w
メインストーリーが若干胸糞悪いです。
一応最後にツケは払ってますが、アイツはあんな程度で済ませてほしくなかったw
強いゾンビだった。
イタリア製らしいゾンビ作品だった。逃げ方やら闘い方やらオチやら突っ込みどころ満載ながら今みても楽しめるゾンビものでした。ハラワタ食うシーンとか今でも新鮮。
レイモンドラブロックはもう亡くなっていたんですね…。
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